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飯島裕子 / 岩波新書 (24件のレビュー)
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1907718番目の読書家
アラフォー/非正規/シングルの若年層女性が抱えている生きづらさを取材に基づいてリアルに語られている。特に、「貧困にすらなれない女性たち」という言葉が印象的だった。
投稿日:2023.06.22
佐保
大人の貧困は自己責任で片づけられがち、という部分に頷きつつ、自分の生活と地続きだなとしみじみ思う。 「女性の場合、『貧困』と『不安定雇用』はデフォルト(初期値)であるということだ」(9ページ) つ…らいなあ。続きを読む
投稿日:2022.11.01
MOMENT
一歩間違えればそれは私の物語だったかもしれないし、これからも一歩間違えば、それは私の物語になり得る。 世の中は決して、全ての人に優しくはつくられていない。男性にも女性にもだ。しかし、確かに女性ならでは…の困難さもある。特に子供についてのことは、決して男性にはわからないと思う。男性は産めない。女性は産める。ひとつの命を誕生させるかさせないか、それは遡って、その命を世に出したいと思える人に出会えるか、恋愛関係になれるか、といった別の分岐点を作り出す。男性にももちろん同じ分岐点はあるけれど、女性のそれとは違う。 この本に出てくる女性たちの最初のつまづきは、ほとんどの場合仕事で、みんなもっと世の中に必要とされたいと願っている。たぶん、その願いの方が仕事云々のことより本質的で、だからこそ彼女たちは悲壮に見える。これは個人的な認識だけれど、ほんとうに生きていくのに必要な給料しか稼げないと、その給料分しか自分は価値がないのではないかと思ってしまうものだと思う。そして、へこむ。何もしたくなくなる。 貧困、というタイトルは、言い得て妙だ。続きを読む
投稿日:2022.06.19
ちほ
自分も苦しかった頃があったので、共感したくて手に取った。ここに書かれている女性達は人間の尊厳も剥がされた経験をしている方が多くて、胸が苦しくなった。でもインタビューに答える、自分の体験をオープンに話す…ことは勇気が必要であり強さを感じた。現実問題に正面から向き合う作者に本を書いてくれてありがとう、と思った。続きを読む
投稿日:2022.05.01
国立女性教育会館 女性教育情報センター
国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet2.nwec.go.jp/bunken/opac_link/bibid/BB11363709
投稿日:2021.12.27
そ
アラフォー、非正規、シングル… 「一億総活躍社会」の掛け声の陰で、困難を抱えてひっそりと生き抜こうともがく女性たち。〝貧困にすらなれない女性たち〟を可視化させる。 男女不平等が当たり前で女性は結婚す…ると仕事をやめて出産する、という時代ではなくなった。結婚するか、専業主婦になるか、子どもを持つか、フルタイムかパートタイムか。現代の女性にはたくさんの選択肢が用意されていて、自らの意思で自由にそれを選べるようになったかのように見える。 でもその選択肢の多くは結婚を前提にしたものであるし、苦しい立場に置かれた女性たちほど選択肢は少なくなる。 格差の壁には阻まれてやむなく選んだ状況を、自らの意思で選んだのだから自己責任だ、と判断されてしまう怖さ。 取り上げられる体験者たちの生い立ちは、複雑な家庭環境で暴力を受けて、とか、性風俗で、とかショッキングでドラマティックなものではなかった。どこにでもいそうな普通の女性が、ちょっとしたことから格差の壁にぶちあたり、貧困へ転落していく様がリアルだった。 そうやってセンセーショナルに語られることもなく、断絶されたままひっそりと貧困に苦しむ女性たち。 行政の支援から零れやすい女性たちを救うような社会を。 ほんと、はやく男性も妊娠出産できるようになるといいのに。続きを読む
投稿日:2021.04.17
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