24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上

ダニエル キイス, 堀内 静子 / ハヤカワ文庫NF
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
2
3
3
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • yoshi2013

    yoshi2013

    多重人格は言葉では知りながらもここまで明確に1つの肉体に共存出来るとは知らず、これがノンフィクションである事に驚く。人格同士は話し合い、スポットとして表の世界に立つ人格と、待機する人格。お互いに存在を認識しなければ確かに生活に支障があるが、ある意味便利な1面を持つ状況、これは娯楽読み物としてと秀逸な設定と感じる。
    子どもの頃の悲惨な体験がその人格を形成したのは明確だが、誰もが多少なりともあり得ることで、一般的にも多重人格者が多く存在しているのでは、と考えさせられる。
    レイゲンが他に共存する子どもの人格者を守るとか、いかしてる。人格によっては色弱だったり利き手が違ったりなのが不思議で、脳が担う身体の特徴が思いもよらず広いことを思う。
    以前読んだ百田尚樹の小説が本作の引用だと今更ながら気がつく。
    続きを読む

    投稿日:2020.09.22

  • km

    km

    昔、ドキュメンタリーみたいに淡々と語られるので、つまらなくて途中でやめたけど、読み直すと結構面白い。
    ただ、、兎に角登場人物が多い。

    投稿日:2018.05.13

  • もおりい

    もおりい

    オハイオ州立大学医学部一帯で二人の女性がレイプされるという事件が発生し、容疑者としてビリー・ミリガンという青年の名前が浮かぶ。それをきっかけとしてビリー・ミリガンの特異性が露呈。協力的な医師らより多重人格者と認定されるノンフィクション。
    上巻の後半は、多重人格が形成される過程で養父から実の母親が暴力を上、ビリー自体が性的虐待を受けることから防衛本能が複雑に働くことによって他の人格が形成される。
    そのプロセスが極めて生々しく読んでいて辛い。
    続きを読む

    投稿日:2018.04.07

  • hasy

    hasy

    はっとしたのは、弁護士や医師たちが私生活を破綻させたり名誉を傷つけられたりした描写があり、何かを守る側に立つ人は強い信念のもと立脚してはいるものの、ただの人間にすぎないと感じさせられたこと。
    淡々とした筆致だと思うのだが、正義のレッテルのない防御戦の辛さが滲む。続きを読む

    投稿日:2017.03.21

  • 霧崎寧々

    霧崎寧々

    多重人格というものに対しての偏見?イメージ?みたいなものが変わった気がする。
    自分が知っている冷酷で理知的で、必要に応じて人格を分けるサイコパスではなく、生きていくために人格を変えざる得なかった弱者だったのが衝撃的だった。
    今回の話は身体的な意味でビリーが犯した罪よりも、多重人格者が犯した犯罪という意味で有名になった訳で、そう考えると偏見にまみれているように感じるし、周りからの視線も好奇以外のものがないと思う。
    罪を犯していない人間(人格)を逮捕するのは冤罪と変わらない気がするが、身体的な意味では犯罪者だから、どう分類したらいいのかわからない。
    それにしても、知力や体力はもちろん、使用する言語まで変わるのなら、もう別人なのではないか。

    個人的には22歳のイギリス人のアーサーというのに驚いた。
    好きなアニメに そのまんまのプロフィールの人物がいる。
    性格は全く違うが…。
    続きを読む

    投稿日:2017.02.19

  • いと

    いと

    1977年、ビリー・ミリガンは連続レイプ犯として逮捕された。だが、本人には全く犯行の記憶がない。精神鑑定の結果、彼の中には複数の人格が存在し、犯行はそのうちの一人によるものという事実が明らかになる。初めて『多重人格』により無罪となった男のノンフィクション。

    『ザ!世界仰天ニュース』でも放送され、実際の映像も残っているビリー・ミリガンという人物について、本人へのインタビューや関係者の証言をもとに『アルジャーノンに花束を』で知られる作家が記録作品とする。

    ビリーは幼少のころ、父親の自殺を目撃したころから精神の分裂が始まってしまう。そして分裂が加速したのが、再婚相手となったチャーマーによる虐待やサディスティックな性的暴行や暴言だった。

    ビリーの体の中では、暗い中に白くスポットが当たったような部分があり、その周りに何人もの人格が待機している。そして、スポットに進んだ人格が表面に現れ、意識をもつという感覚をもっている。

    基本人格であるビリーは、高校生のときに自分が知らない間に時間が過ぎていることに悩み、自殺を試みる。しかし、学校の屋上から飛び降りる寸前で、レイゲンという人格がスポットに現れ、自殺を免れて以来、ビリーの人格は眠らされることとなる。

    ビリーの人格の何人かを紹介すると、誰がスポットに出るかをコントロールする「アーサー」。アドレナリンの流れを自在に操り、女性と子供を守る「レイゲン」は、危険な場所では優位に立ち、暴力的な行為をすることもある。「アレン」は口先がうまく、他人を巧みに言いくるめることができ、クリスティーンは3歳で、他の人格から愛されている。

    アーサーがスポットに出ることを許している10人の人格の他に、好ましくない特色をもつため、アーサーによって「好ましくない者たち」とされ、スポットに出ることを許されていなかった13人の人格には、軽犯罪を繰り返す「フィリップ」や強盗を計画する「ケヴィン」、自慢や気取りで努力をしないマーティンという人格もあり、23人が統合された人格である「教師」は、他の人格が身につけている技や知識を操り、ユーモアある人物とされている。

    YouTubeで実際の映像も見てみたけど、すごく不思議で興味深い内容で、人間の精神や脳、心の働きや可能性をも感じる内容だった。
    実際のビリー・ミリガンは、今も健在のようだが、治療の結果、基本人格であるビリーがスポットをコントロールしていて、スポットの周りには他の人格もいるけど、もうスポットには出さないようにしているらしい。
    今回上巻を読んだだけだが、同ページ数くらいの下巻が残っている。内容的には終息に向かっている、ビリー本人や関わった人たちにとっては苦痛で悲惨だっただろうけど、読み物としては、これからの展開がどうなるのか、一波乱も二波乱もありそうで楽しみだ。
    続きを読む

    投稿日:2016.04.29

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

本棚の開き方(スマートフォン表示の場合)

画面左上にある「三」ボタンをクリック

サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。