ピストルと荊冠 〈被差別〉と〈暴力〉で大阪を背負った男・小西邦彦

角岡伸彦 / 講談社+α文庫
(2件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • memo

    memo

    「同和と銀行」のあとに読む/ 小西邦彦は殺しの軍団柳川一門であった、とは銀行の方に書いてあっただろうか?/ 柳川組四天王であった金田組では下っ端、しかし部落出身であることから金田から解同飛鳥地区の支部長に推される/ 作中でも書かれるが、大きな権力を持つまでには「〝あの〟柳川一門金田組構成員」であったという目に見えぬ威力が必ずあったと/ 金田に金を吸われ続けた小西は、金田が死に組が解散することで呪縛から逃れたが、その嫌ったバックボーンで立場を作ったのは事実じゃないかと、このくだりは銀行にはなかった気がする/ 銀行の方では小西の情の厚い部分が多く書かれたが、こちらは少しドライか/ ヤクザ絡みの記述はこちらが多い印象/ もし叶うならば、もっと色々な世に出ていない話を聞いてみたい/ 東京勢との邂逅や、エセ同和尾崎との絡みなどなかったのだろうか/ しかし、バブルとは面白い事件の宝庫であると再認識させられた/続きを読む

    投稿日:2019.09.03

  • mmaechi

    mmaechi

    先に読んだ「同和と銀行」でも疑問だった、そもそも部落解放運動とは何を目標にしていた活動なのか、ということ。
    私自身が小学生の道徳の授業で受けた同和教育と「部落解放」という字面だけでいくと、部落の存在そのものが無くなり、人びとがその身分から解放されることが目標ではなかったのか。
    雇用の平等や地域の活性化ならまだしも、差別を盾に行き過ぎた優遇措置にばかり特化してしまい、行政も大手銀行もそれを利用して美味い汁を吸っていた。

    悪人の面も善人の面もあると書かれた小西の人物像だったが、私には悪人としか思えない。一部の人には役立ち、どれだけ優しかろうと、差別を悪用したことは許されない。
    この巨悪の判明によって市井の人々の中で部落解放運動、ひいては被差別部落の印象はどう変わってしまっただろうか。

    あとがきでは、現在の被差別部落地域の関心の低さや土地の変わり様が記されていたが、それこそが本来は官民一体で目指すべきゴールだったのではないだろうか。
    続きを読む

    投稿日:2019.03.13

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