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大澤昭彦 / 講談社現代新書 (4件のレビュー)
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ミイ
・東京は羽田空港の離着陸安全のため、都心部で高さ制限がある ・摩天楼は、鋼鉄、ガラス、エレベーターによってできた ・高層建築物は、権力、高さを求める本能、景観、経済性、競争、ランドマーク、復興や発展の…シンボル ・高層建築物は不況のシグナルとなってきた。好況期に立て始め、できた頃には不況期 ・ヒトラーは高さよりも広大さを求めた ・1914年に日本橋三越ができたときは、高さ51mで、スエズ以東他に比無し、などと謳われた続きを読む
投稿日:2022.10.23
ゆうだい
東工大の、景観・都市計画、建築・都市計画法制史を専門にされている先生が、古代から現代に至るまでの高層建築物の歴史を纏めた本。構造や材料的なお話ではなく、背景や意味合いを中心に書いているので、ド文系の私…でもとっつき易く読めました。 新書の割に400ページ超と、物量がハンパ無いのですが、写真もちょこちょこ入っていて文章も読みやすく、スーッと入ってくる感じです。 例えば、ローマ時代の高層アパート(紀元一世紀で6~8階建てって…)のエピソードや、WTCの設計者が高さではなく、ツインタワーであることそのものに重きを置いていた、というそれぞれのエピソードも興味深く読めました。 終章は「高層建築物の意味を考える」と題して、人々が高い建物を作る動機を7つの視点を挙げて整理していたのですが、これが面白かった。 読みながら、今後日本に高層建築ブームが再来することはあるのかな?なんて考えていたのですが、7つの視点のうちせいぜいありうるのは経済性とアイデンティティの2つくらいでしょうか。高くなればなるほど地震対策も必要になるし、厳しい道かもしれません。 体系的に纏まっていて、終章も非常に意義深いと感じました。この分野を勉強してみたい、という方には良著ではないでしょうか。続きを読む
投稿日:2016.08.08
polyhedron
ピラミッドからブルジュ・ハリファまで,「技術」ではなく「文化」に焦点を当てた建築物の「高さ」の歴史。 扱う建造物は古代から現在まで幅広いが,特に鉄&ガラスという材料革命を経てシカゴやニューヨークに摩天…楼が林立するようになる19世紀末からの記述が厚く,中でも第二次世界大戦以降にその「文化」が世界各地に拡がっていく様が詳しい。単純なデータの羅列・スペック比較に終わらず,権力や経済性,景観をめぐるあれこれなど,建てる者,使う者,見る者の立場から高層建築の歴史を考察している最終章も興味深い。 新書にして400ページを超えるという結構なボリュームだったが,楽しく読めた。続きを読む
投稿日:2015.05.25
whitesheep11
高層建築物をめぐる世界史。高層建築物というと、20世紀や21世紀につくられたアメリカ、日本、シンガポール、台湾、ドバイなどの高層ビルが浮かんでくる。この本では古代メソポタミア、古代エジプト、イスラム…建築、日本の城など様々なものが取り上げられている。その分、通常の新書よりも1.5倍程度の厚さになっている。 高層建築物の意味を考えるとして著者は以下の7つの視点を取り上げている。 1.権力 2.本能 3.経済性 4.競争 5.アイデンティティ 6.眺め 7.景観 人間、お金があり権力を持つと派手なことをして人に見せびらかしたい見栄っ張りになるのは古今東西を問わず共通しているようだ。「俺ってこんなにいけてるんだぜ」と自己顕示欲のかたまりとして高層建築物を建てているのが見て分かる。 とは言っても、眺めがよく街並みに合っていれば高層建築物もなかなか捨てたものではない。除夜の鐘を聞いても取れない人間の欲望がある限り、どこかで高層建築物が建てられてニュースで話題になり続けるだろう。続きを読む
投稿日:2015.05.09
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