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西公平 / ビームコミックス(ハルタ) (1件のレビュー)
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『黒犬』の優樹
ギャグ漫画界に凄ぇ奴がやってきた、その感想しか出ないな、この作品集に関しちゃ 強烈っつーよりは強力と表現したいものだった、笑いのインパクトのタイプが 以前、ここに感想を書かせてもらった『オーサム・フェ…ローズパーフェクト』 そこに収録されていた、マッチョな少年・マモル君の話、『鋼の少年、鉄の掟』に続きがあったってのも、空いた口が塞がらなくなるほどの驚きだったが、それを上回っていたのが、表題作でもある『小さくてマッチョな者たち』だ 西先生、どんだけ、逞しい筋肉が好きなんだろう。いや、性癖は人それぞれなので、第三者に害を与えたり、不快感を感じさせたりしなければ、文句を言えないのだけど、ちょい、自分の「好き」を包み隠さず出し過ぎじゃね、とは思った 私も、それなりに長く生きているが、都市伝説の住人の中でもここ最近、知名度が地味に上がりつつある「小さいオッサン」を拝見した事が、まだない。会いたいのかっつーと、正直、NOではあるが、見ても不幸になる訳ではないので、出くわしたら出くわしたでラッキーと思うだろう そんな「小さいオッサン」をマッチョとし、堂々と人前に姿を現させ、しかも、日用品で体を鍛えさせる。未読の方からしたら、「え?」って感じだろうが、実際、そんなシュールを通り越した内容なのだから、どうにもならん そんなマッチョなおっさんらを見て生じる、人間らのリアクションやツッコミも中々だ この作品集は質が高い。それ故に、西先生はまだまだ、伸びると感じる。本気は出しているが、潜在能力はまだ目覚めきっていないだろう。これからの成長が楽しみな漫画家に出逢え、実に嬉しい 『小さくてマッチョな者たち』シリーズ、『鋼の少年、鉄の掟』シリーズ、どれも笑いが止まらなくなるものばかりだったが、個人的に笑い方がおかしくなるくらいツボったのは、『男と女とアンパイア』だった。女性蔑視と叩かれても文句の言えない内容だからこそ面白い。男と女の駆け引きを、こんな表現で描く、西先生、目の付け所が違う。そんな先生の勝率は、果たして、如何ほどか。負けっぱなしどころか、カバーからも出せず、バットに錆が浮いてはいまいな この台詞を引用に選んだのは、特に小さいマッチョの可愛さが出ているからだ。実に癖になる。真似したいくらいだ、動きや表情も合わせて。プロレスラーか総合格闘家さん、やってくれねぇもんだろうか続きを読む
投稿日:2017.04.21
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