【感想】夕星の下、僕らは嘘をつく

八谷紬 / スターツ出版文庫
(4件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • アルマジ郎

    アルマジ郎

    人が話す言葉に色がついてその人の気持ちがわかる。最初すごくいい能力だと思った。けど物語を進めていく中でやっぱり嫌だなと思った。たとえ相手が悪気がなくても、つかなければならない嘘でも「嘘つかれた〜」と思ってその人の信用がなくなってしまう。その人を信じれなくなってしまう。そうなるとほんと辛いと思うし、孤独になってしまう。その中での主人公の葛藤はよくわかった。続きを読む

    投稿日:2023.01.31

  • みみ

    みみ

    決して優しさだけでは語れない人間の感情や関係から目を背け京都にやってきた主人公が、自分が今まで執着していた世界から色々な人達との関わりを得て離れていき、最終的に自分の道を見つけ出すという話の流れや、それに伴って生じる感情の変化等がとても見ていて心地よい、更には少し勇気が貰えるような印象を受けました。どうしても人は今目の前にある価値観や人間関係に終着しがちでそこから抜け出せないような錯覚を感じている人も多いような気がしますが、それだけに執着しなくても自分を見てくれる存在はちゃんといるんだという希望が見いだせるような作品だと思います。続きを読む

    投稿日:2021.08.17

  • あんこ

    あんこ

    蓋をして逃げて、目をそらして俯いて、それでも歯をくいしばる。
    そんな中で触れ合ったもの、見えたもの。

    人と人のつながりは、どうしたって欲が出る。好かれたいとか仲良くしたいとか一番になりたいとか。良くも悪くも、人はひとりきりじゃないから。

    いいんだよ。

    いろんな意味で、いいんだよ、そう言ってもらえた気がする。
    優しいだけじゃない醜いものや痛いものもたくさんあったけど、これは、優しい物語だった。
    続きを読む

    投稿日:2016.11.24

  • Shion.K

    Shion.K

    逃げたかったら逃げてもいいし、無理矢理に折り合いをつけなくたっていい。要らないものは要らないと言ったっていいし、欲しいものを欲しいと言っていい。嘘が嫌なら嫌だと言っていいし、嘘でも嬉しいと言ってもいい

    たとえばそれを普通の会話でならいくらでも口にできる。
    でもそれを物語で言える人は、たぶん、多くない。
    向き合え、と促すのは簡単で、仲違いしたものを修復させるのも、簡単。泣かせるのも簡単で、笑わせるのは、とても難しい。

    登場人物のすべてが愛おしい。
    前を向いたり後ろを向いたり余所見したりして、外へと向かうヒロインが、彼女を支える友が、彼女の足枷になっていたかつての友が、みな同じだけ愛おしかったです。

    わたしは最後で笑みが溢れました。
    微笑ましくて、嬉しくて、笑いました。
    彼らの絆に笑みが溢れるのです。
    (個人的に花音ちゃんらぶ!)

    晴の世界が穏やかな緑で溢れますように。

    ただし、ひとつだけ。
    最初の1ページはぜったい無いほうがいい。
    続きを読む

    投稿日:2016.11.23

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