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笹本稜平 / 文春文庫 (13件のレビュー)
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総合評価:
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せきたけ
なんとなく先を読ませてくる展開だけど思うように進まず、残りページが気になってしまう。 なんだろう、各人の優れた才能と善意的人格が際立っていた。ある意味、人の生きる意味とは、を問いかけている本なのに人間…臭さを感じられず、違和感を常に感じてしまった。自分の意図している人間臭さの描写はあるにはあったけど、インディアンの卓越した長老の存在で乗り越えていた。そんな長老の存在や言葉に共感できなかったというのがこの評価かもしれない。 山に居場所を求める気持ちにはすごい共感出来ました。続きを読む
投稿日:2023.07.28
ふち
笹本稜平氏の山岳小説。舞台は北米大陸のマッキンリー。厳冬期単独初登攀に挑んで消息を絶った津田悟。彼を探し、救助する捜索隊の苦難。物語の内容は興味深いのだが、なかなか話が進まない。300ページすぎても、…まだ救助されない。長すぎ。そして、どうして山に登るのか、何故厳冬期単独登攀に挑んだのか、この問いかけがしつこく繰り返される。結局、答はよくわからなかった。続きを読む
投稿日:2023.07.02
kakane
山登りが好きな人にはたまらない小説だと思う。 夢枕獏の「神々の山脈」をベストと考える私には冗長な部分が多いと感じられた。しかし、デナリに魅了された津田が宇宙の真髄にたどり着く、透明感な世界は十分に感じ…られた。続きを読む
投稿日:2022.12.28
しろうま
マッキンリー、別名デナリ あまりに有名な山名はおそらく誰でも聞いたことはあるはず 私としては聞いたことがあるくらいで、あまり詳しいことは知りませんけどね(^^; マッキンリーを舞台に繰り広げ…られる重厚な人間ドラマ 少しだけ私が気になった(良い意味で)点を挙げさせていただくと、 物語が進み要救助者を発見した時、低体温症に陥っている しかも重度の低体温症。 待ちに待った待望の赤ん坊が間もなく生まれるというのに、ひとつ間違えれば植物状態で寝たきりになってしまう恐れのある要救助者を、果たして下ろして良いものか? 下ろさなければ奥さんは生まれてくる赤ん坊と二人、人生をやり直すことも出来るのではないか?(もちろん奥さんは無事に下山することを強く望んでいる) という救助隊に参加している主人公の葛藤(一時的にですが)。 遭難の物語(実話も含む)を読む度に自分の身に置き換えて考えてきましたが… そうですね。一歩間違えれば『死』 というのは当たり前に思ってましたが、一歩間違えれば『植物状態』。 という発想はなく、もしそんなことに自身がなったとしたら、周りの家族に多大なる迷惑をずっとずっと掛け続けてしまうことになります… そうすると恐らく『死』よりも多大なる迷惑を掛けてしまうのではないかと… 低体温症に関わらず、山登りには大なり小なりの危険がつきまとっている、ということも改めて認識させてもらいました。 山の専門用語もかなり出てきますので、一般の方が読むのには少し抵抗が感じられるのではないかと思いますが、山好きな方々にはオススメしますよ続きを読む
投稿日:2019.10.26
ルイス
山岳小説 初めて読んだ山岳小説 スポーツショップで登山のグッズを眺めてしまった マッキンリーの写真を検索してみた ところどころ記録したくなるような文章、 表現の仕方は素晴らしかった
投稿日:2019.06.14
yajjj
マッキンリーのカシンリッジで冬季単独登攀を試みたが連絡が途絶えた山岳ガイドの津田の救出劇。なぜ山に登るのか?を追求すると一般人には理解不能な域に到達するのか。この著者は心の声がセリフとして声に出過ぎ。
投稿日:2019.01.24
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