0
藤岡陽子 / 光文社文庫 (22件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
miyuki
人生も終盤になった頃に、夫の裏切りで家族が崩壊、そこからの再生を描いた小説。 あり得ないとも思える行動と、家族、妻を見捨てて出ていく夫の行動に唖然とする。悲劇を最後まで貫くストーリーかと重く感じたが、…この悲劇に立ち向かう強さを持つようになる妻を軸に、最後は家族の再生(そこには夫は存在しない)という明るさがある。また、そこに関わる弁護士と事務員という心優しき周囲の人々も描かれ、救われる。続きを読む
投稿日:2024.05.13
いちご大福
ずっと信じていた人からの裏切りと、その原因になった女性の考え方が人として全く共感できなくてモヤモヤしてばかりだった。でも、どんな悲しみや絶望の中にいても、そばで支えててくれる大切な人がいれば必ず前を向…くことができると教えられた。納得することはできなくても現実を受け止めて誠実に生きていくことは、辛くて難しいことだけど、人を強く魅力的に成長させることができるんだと思った。続きを読む
投稿日:2024.03.08
123daaah
夫の裏切りと一家の崩壊から蘇生する物語。 ある日、警察から父親らしき男性が亡くなっているので身元確認をして欲しいと一人娘に連絡がきます。 その男性は数年前に突然、長年住み慣れた土地家屋を家族に黙って…売却して出奔した父親だった。と、なかなかショッキングな出だしとして物語は始まります。 その父親を誑かす看護師がなかなかのクズキャラで、しかもその取り巻きもかなりのクズ。作品はそれらクズの独壇場で、これでもか!と、読み手の感情を逆撫でしてくれます。 シルバー世代の誰しもが陥りそうな男性の愚かさがリアルに描かれていて、著者のキャリアが絶妙なバランスで程よく作品に反映されていると感じますし、著者の懐の大きさを改めて認識させられました。続きを読む
投稿日:2024.02.11
あや
裁判、離婚、嘘と、暗くて辛いものがテーマにあるのに読んでいて温かい気持ちになる不思議なお話でした。 藤岡さんの描く優しい心を持った登場人物のおかげでこのあたたかさが生まれてるんだな、と思います、 人…の不幸はみんな同じ数、だけど幸せの数は掴もうとするほど増える、この言葉がすごく沁みました。続きを読む
投稿日:2024.01.21
eshima002
テミスの休息を読んでハマった著者。 図書館で目についた著作を数冊借りて、今回が三冊目。 今回も、芳川事務所が舞台。 読み始め、場面転換や、その都度の語り手が結構変わるので、少し混乱したが、慣れたら一…気に読んだ。 ホイッスルというタイトル、良いタイトルだ。 この本を読んで、ドキッとしたことがいくつか。 自分が今、不安に感じていることの答えをサラッと語りで書かれていたこと。 特に、結婚に関しての話は、「ああ、なるほど」と思った。 思ったと同時に、優子ではないが、自分は耐えられるのか?と、ちがう不安が浮かび上がったけれど。 あとは、「老いる」ことについて。 小説なのに、サラッと人生訓のような言葉が書かれているのがすごいと思った。 やはり、この著者さん、好きだなー続きを読む
投稿日:2024.01.11
たこやき
少し前に読んだこの作家さんの作品がとても良かったので、別作品も読んでみようと思い購入。真面目に一生懸命に生きてきた人の周りにはそういう人が集い、そうでない人の周りにはそうでない人が集まってしまう構図は…、イソップ物語みたいでなんだか面白かった。ドロ沼化する裁判と、両者の暮らしぶりの描写が面白く、続きが気になってどんどん読めてしまう。面白かった。続きを読む
投稿日:2024.01.06
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。