【感想】一人交換日記

永田カビ / ビッグスピリッツ
(26件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
9
7
6
1
0

ブクログレビュー

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  • daiyuuki24

    daiyuuki24

    拝啓。未来の私は、誰かに愛されてますか?

    話題作『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』の永田カビが、過去と未来の永田カビに向けて綴る、親との確執、初めての一人暮らし、愛のこと、そしてその後・の生活。セキララエッセイコミック!

    【編集担当からのおすすめ情報】
    『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』で2016年のコミック界を激震させた永田カビ氏がpixivコミック[ヒバナ]にて連載していた最新作、待望の単行本化です!
    本作の連載開始時は『レズ風俗レポ』単行本発売前で、まだ何者でもなかった永田カビ氏ですが、連載中に同作が発売になると周囲の状況は一変。
    そんな中での心境の変化や、新たな発見、葛藤、苦悩などを己との交換日記という形でセキララに綴っています。
    私が嫉妬し憧れているのは「仕送りで独り暮らし」ではなく「仕送りを素直に受け取って健全に使える人間関係」、自分の辛さを理解しようとせず家の手伝いを要求したり都合を押し付けてきたあげく「俺もうつ病になってしまうわ」とグチる父親にうつ病で苦しんだ作者がブチキレる出来事が引っ越しの決意を固くするきっかけだった、引っ越しを一人でやろうとしたら必要最小限の家電や家具を揃えることが出来なかったので自分で出来ること以外は人に頼むことを学んだ、エッセイコミックを描いたことで両親の理解や愛情を得られるかと期待したが「お前の描いたものは恥ずかしい」「人気なのは今だけだ」と自分がエッセイコミックに込めた想いや苦悩を両親が理解してくれず自分の頑張りを認めてくれなかったことがきっかけで作者は両親との決別を決意する、ネットで参加者の顔色を伺いながら書き込みしていることに作者が気づき原因が自分の物差しがないことを知り自己肯定感を育てることが課題と気づく、知人を通じて自分に片想いしている女性とぎこちない友情関係になる経験を通じてお互いを大事にする関係を育てる難しさを知ったり、愛情飢餓と対人関係に悩む作者が「自立とは依存出来る先を増やして一つ一つの依存先の依存度が低い状態が自立していること」という真の自立を目指す苦闘が前作より具体的に描かれていて、両親との葛藤や決別を経験した人も共感出来て励まされる傑作エッセイコミックです。コミックエッセイに込めた想いが両親に受け止めてもらえず家族との決別を作者が決意する展開で心が締め付けられたり、自分に片想いする女性とデートする展開でキュンキュンさせられたり、グイグイ惹き込まれました。
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    投稿日:2022.12.06

  • 丗﨑

    丗﨑

    「何かやりたいのに なんにもでき(て)ない」時に読みたい本。
    物事の本質は多種多様だけど、気づいた時に今の自分とのギャップを考えてしまうところが、自分にもあるのでよく分かる。
    そこを乗り越えて、次のステージに行けるんだと考えた。

    現実は非情……。
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    投稿日:2020.05.26

  • chb

    chb

    随分前に買って読んだら意外と良かった記憶があって、再読したらやはり意外と深くて良い。自立=依存先を複数にして、バランスをとり、一つの依存を重くしないこと。愛されたいと思っていたけれど、自分が相手を尊敬して愛さなければ孤独なままと気づくところ、など、主人公の成長?を一緒に感じて頷けるところが魅力的な漫画だと思う。続きを読む

    投稿日:2020.04.27

  • nonbe777

    nonbe777

    不遇な関係の親にほど「もっとこうあって欲しい!」と願う欲求が強いと思う。断ちきれる物ではなくずっと縛られ続けるが、私の場合50(母80)を過ぎた時に突然「もういいか」と思えた。半世紀望んで得られぬ物はもう元々そこにないんだと。母との関係も現在良好(?)。良作。続きを読む

    投稿日:2020.01.12

  • 永杜

    永杜

    辛くて苦しい時、人と触れ合う事は大事です。

    絶対な味方、だったらいいですが、そうでない場合
    完全なる敵、になる家族。
    それに気が付けるか、それを切り離せるか。
    愛情があるはず、と思うからこそ、がんじがらめになり
    動けなくなってしまいます。
    遠くから客観的に見る、というのはありかと。
    それに対して批判している人は、よほど家族の愛情に
    包まれているんだな~と。
    とはいえ、包まれていても足りない! と叫ぶ人は
    当然いますが。

    否定され続けるのは、辛いです。
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    投稿日:2018.09.26

  • yunnyam

    yunnyam

    ブクログと比べてAmazonレビューは酷いな…。普段本読む人とニワカとの差ですね。

    前作(レズ風俗レポ)が上昇型の作品だったのに比べて、今作では日々の苦しみが書かれてるので、前作より面白くないと言う人が多いよう。
    でもこれが鬱病の真実ですよ。
    前作は一つ行動を起こして光が見えた!という瞬間を切り取ったもので、謂わば躁状態。
    そんな魔法みたいに鬱病が治ったら苦労しませんよ。
    前作を読んだ時点で次作は病んでるんだろうな…と思ってたよ。

    親は良い親じゃないか、親が可哀想という意見も多くて驚き。体がボロボロになるまで自傷して働く事もできないくらい自己肯定感の低い病んだ人生を送る子に育てておいて自覚が無い親を良い親だって…?
    お金出せば良い親じゃないから。
    金出すのなんて誰にでもできるわ。

    実家への執着が凄いのが気になった。
    実家には絶対住まない方がいいと思う。
    故郷は遠きにあって想うものだよ。
    淋しくなったら月1回戻るくらいにしとけばいい。
    簡単に帰れないくらい物理的な距離を遠ざけたらいい。
    そしてそこでちょっとだけ簡単なバイトでもしたらいい。
    仲の良い友達を呼んで、独り暮らしの家に明るいイメージを足したらいい。
    誰でも実家から離れたら寂しいよ。でも、1年も離れたらかなり平気になってるよ。

    あと、有りがちだけど完璧主義で全か無かに捕らわれてる。「実家で暮らしたいのか?独り暮らししたいのか?」「親が好きなのか?嫌いなのか?」で悩んでて、いつも最終的にどっちか一つを選んでる。
    そういう時は「どっちもYES」でいいんだよ。
    独り暮らししながら時々帰ったっていいし、人間好きな所も嫌いな所もあるんだよ。

    そして病は気からというけど本当は逆もかなり大事。
    睡眠リズム、睡眠時間、食事、運動は、疎かにすると確実に悪い方に進む。
    酒はもっての他。
    体が寒いのは筋力不足で、布団にくるまってると逆効果。

    この作者さんは一人で交換日記やってないで、もっと遠出していろいろな物を吸収した方がいいと思う。
    自分の内面はブラックホールだから、そこで何かを探してもどんどん深くに迷い込んで答なんて永遠に出ない。
    近所の散策でもちょっと電車に乗るでも日帰り旅行でもいいから。何かの聖地巡礼でもいいし。
    というか漫画家ならそれが必須だ。
    この人は感性豊かだから、きっと面白いネタが増えるはずだ。
    チカちゃんの話は言いたいことは分かるけど、引きこもってる人が描いたなぁ…という感想しか持てない。

    一進一退だけど少しずつ良くなってるはず。
    これからも努力して元気になってください。
    続きを読む

    投稿日:2018.07.02

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