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橋本長道 / 集英社文庫 (5件のレビュー)
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sagami246
「サラの柔らかな香車」の続編。 将棋ソフトとの戦いが物語の一つの筋となっている。本書は、2014年の発行であり、まだ、将棋ソフトとプロ棋士は、プロ棋士側が比較的健闘していた時期だったと思う。また、この…物語も、そういった力関係が、ある意味で前提となっている。 将棋ソフトとプロ棋士が公の場で戦う棋戦、叡王戦は2017年以降開催されていない。将棋ファン的には、そこの勝負は既についたものと考えるのが一般的な理解だと思う。従って、小説を成立させていた前提は既に存在しないわけで、今となっては、小説自体が成立しない状況となってしまったわけである。 物語としては、かなり面白いものではあるが、全面的には没頭出来なかったのは、そういう理由による。続きを読む
投稿日:2021.05.23
kei_m
天才女流棋士を描いた「サラの柔らかな香車」続編。 18歳の女流棋士 七海は、天才棋士サラとの初タイトル戦に臨んだが、サラは対局室に現われずそのまま失踪。 その後、七海は対局サイトでサラにそっくりの将棋…を指すプレイヤー「SARA」を見つける。 今回、サラはほとんど登場せずに、人間対コンピュータが主なテーマ。 人間の限界を超えて勝負に身を投じる棋士の姿を描く。 勝負の世界は人間らしさが魅力の一つなのだと思う。 (図書館)続きを読む
投稿日:2019.05.18
jinma46
このレビューはネタバレを含みます
前作『サラの柔らかな香車』が面白かったので購入 さて感想 あれ?主役は七海なのだろうか、鍵谷なのだろうか 天才棋士のサラは何処でお出ましになるのだろうかとヤキモキしつつ読み進めました 意外な展開と「ヒカルの碁」や今話題の棋界スマホ不正問題なんかも想起して楽しめたね 何より、やっぱり私が好きな 己を削りながらも高見を目指し、挑む者を描いてるし... しかし、結末は切ない 鍵谷はあれで本当に幸せなんだろうか せめて、サラには探しに行った銀の涙を見つけてもらいたい 星は★★★★(4点です) 若者向けの作品として前作ともにお奨めかな 向こう側に行ってしまうことは幸せなのか、一緒に居ることの方が...と思いつつ決めるのは自身なのだろうと納得するしかないですね。でも、見つかると良いな、銀の涙
投稿日:2019.03.27
ラビ
将棋の、それもトップクラスに身を置く人たちの目指すところ。見たい景色、手にしたいもの。才能の有無、芽吹くもの、足掻き続ける苦しさ。これ単体として割とおもしろく読んだけれど、前作の続編として考えるとそも…そも蛇足だったのではとも感じてしまったな。続きを読む
投稿日:2017.06.17
黄昏のジェダイ
前作「柔らかな香車」は読んだのですが、内容が思い出せなかったのでどうしようかと不安に思いながら読み始めたのですが・・・。 結果は、香車のようにきれいに読み進めることが出来る物語で心地よい後読感が残りました。棋士vsコンピューター、将棋の新たな世界観の期待など、作者の将棋愛が伝わる物語でもあると思います。将棋好きには間違いなくおススメです!
投稿日:2016.11.23
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