【感想】BCG 経営コンセプト 市場創造編

内田和成, ボストンコンサルティンググループ / 東洋経済新報社
(12件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • chocococoa

    chocococoa

    新興国市場に対する対応、デジタル化に対する戦略や、シナリオプランニング等について、BCGでの事例も含めて解説されていた。
    特にシナリオプランニングについては、生々しいシナリオにするために、どのような組み立て方をするのかは参考になった。
    デジタルやTSRについては、実際の課題に取り組む際は、語られている視点の重要性がわかってくるのだろう。
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    投稿日:2021.04.18

  • みのる

    みのる

    今のトレンドを解説している。

    グローバルにしろ、
    デジタルやビジネスモデル、シナリオプランニング
    あるいは、財務戦略にしろ、やはり大事なことは、
    何のために、誰に何を提供するか。
    そのため、どこからどう金を調達して、どう使うか。
    これが、全ての基本であろう。

    グローバルであれば、現地の人に。
    裕福層なのか、そうでないのか。
    財務戦略であれば、投資家に。グロースなのか、
    バリューなのか。
    それによって、とるべき打ち手が異なる。
    まずは、相手をしっかり理解すべき。


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    投稿日:2019.04.19

  • 2319chan

    2319chan

     新事業創造のお勉強。かなり教科書的。

     実際、消費者向けビジネスを営む先進グローバル企業は、広告費におけるデジタル(ペイドリサーチ、SNS、モバイル、その他オンライン・マーケティング)の比率を高めている。一般消費財(食品、日用品等)業界の先進グローバル企業は、広告費の30~45%程度をデジタルに費やしている(2014年時点)。これに比べて日本では、大手一般消費財企業でも10%内外といったところだろう。ただし、これら先進的グローバル企業でも、アドテクを使いこなせている広告主はほとんどいないのが実態である。

     よく見られる例を2つ紹介しよう。ひとつは、リターゲティングで回数多く出しすぎると効果が大幅に低減することである。…インプレッションごとに課金されているが、…全出稿の4割以上が、効果がきわめて低い10回以上の表示だった。この企業に限らず、多くの企業で、広告露出の上限回数を定めることで、無駄な費用を3~4割削減できた。
     もうひとつの例は、表示されていても、実際にはユーザーに見られていないケースだ。たとえば画面をスクロールしないと見えないような場所に広告が表示されているために、実際にはほとんど見られていない。

    ・大企業のビジネスモデル・イノベーションがうまくいかない5つの要因
    ①既存ビジネスからのしみ出しの発想で、大胆な発想がない
    ②成功体験をもとに発想し、消費者や事業者の今のニーズを把握できていない
    ③既存ビジネスへの配慮から、イノベーションのジレンマに陥る
    ④リソースの配分やアセットの活用が不十分
    ⑤関連プレーヤーとWin-Winの関係が構築できない

    ・大企業においてビジネスモデル・イノベーションを成功させるための留意点
    ①既存の商品・サービスを超えて広い視野で考え、ドメインの変更も辞さない姿勢で臨む
    ②過去の勝ちパターンにとらわれず、外向きの視線で、現行ビジネスモデルが顧客に強いている妥協を探求する
    ③短期的目標・業績との摩擦を乗り越え、中長期的な視点で組織能力を高める
    ④部門間の壁を超え、中長期的視点で最適なリソース配分とアセット活用を実現する
    ⑤外部の関連プレーヤーとWin-Winの関係を築き、エコシステムを拡張する

     抽出したトレンドは、事業インパクトの大きさ、自社の準備状況、不確実性の3つの視点で評価して絞り込む。…特に注意すべきトレンドは、自社への影響が大きいことがわかっているのに、企業として備えが不十分なものや、実際に起こるかどうか不確実なものだ。これらを「ブラインドスポット」と呼んでいる。
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    投稿日:2019.03.30

  • japapizza

    japapizza

     新事業創造のお勉強。かなり教科書的。

     実際、消費者向けビジネスを営む先進グローバル企業は、広告費におけるデジタル(ペイドリサーチ、SNS、モバイル、その他オンライン・マーケティング)の比率を高めている。一般消費財(食品、日用品等)業界の先進グローバル企業は、広告費の30〜45%程度をデジタルに費やしている(2014年時点)。これに比べて日本では、大手一般消費財企業でも10%内外といったところだろう。ただし、これら先進的グローバル企業でも、アドテクを使いこなせている広告主はほとんどいないのが実態である。

     よく見られる例を2つ紹介しよう。ひとつは、リターゲティングで回数多く出しすぎると効果が大幅に低減することである。…インプレッションごとに課金されているが、…全出稿の4割以上が、効果がきわめて低い10回以上の表示だった。この企業に限らず、多くの企業で、広告露出の上限回数を定めることで、無駄な費用を3〜4割削減できた。
     もうひとつの例は、表示されていても、実際にはユーザーに見られていないケースだ。たとえば画面をスクロールしないと見えないような場所に広告が表示されているために、実際にはほとんど見られていない。

    ・大企業のビジネスモデル・イノベーションがうまくいかない5つの要因
    ?既存ビジネスからのしみ出しの発想で、大胆な発想がない
    ?成功体験をもとに発想し、消費者や事業者の今のニーズを把握できていない
    ?既存ビジネスへの配慮から、イノベーションのジレンマに陥る
    ?リソースの配分やアセットの活用が不十分
    ?関連プレーヤーとWin-Winの関係が構築できない

    ・大企業においてビジネスモデル・イノベーションを成功させるための留意点
    ?既存の商品・サービスを超えて広い視野で考え、ドメインの変更も辞さない姿勢で臨む
    ?過去の勝ちパターンにとらわれず、外向きの視線で、現行ビジネスモデルが顧客に強いている妥協を探求する
    ?短期的目標・業績との摩擦を乗り越え、中長期的な視点で組織能力を高める
    ?部門間の壁を超え、中長期的視点で最適なリソース配分とアセット活用を実現する
    ?外部の関連プレーヤーとWin-Winの関係を築き、エコシステムを拡張する

     抽出したトレンドは、事業インパクトの大きさ、自社の準備状況、不確実性の3つの視点で評価して絞り込む。…特に注意すべきトレンドは、自社への影響が大きいことがわかっているのに、企業として備えが不十分なものや、実際に起こるかどうか不確実なものだ。これらを「ブラインドスポット」と呼んでいる。
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    投稿日:2019.03.30

  • ちむさーちょい

    ちむさーちょい

    デジタル分野における事業創造の流れは次の3つである。

    1. イノベーションフェイズ
    2. インキュベーションフェイズ
    3. コマーシャリゼーションフェイズ

    現状とあるべき姿のギャップに着目する。そうしたギャプにこそイノベーションのチャンスが潜んでいる。

    ビジネスモデル・イノベーションのケーススタディとして、オーストラリアの航空会社の競争が上げられている。

    2000年にヴァージン・グループが、オーストラリアの国内線に参入した。プレミアム長距離路線のような乗り心地を低価格で提供し、またたくまに30%のシェアを獲得した。それに対して、カンタスは別組織で低コストの新しいビジネスモデルを立ち上げた。2004年に運行を開始した新しい会社はジェットスターであり、顧客が自分で食事や歯ブラシの有無などを選択できるアラカルト方式を導入することで低コストを実現したということである。2007年にヴァージン・ブルーはディスカウントモデルを諦め、ビジネス路線に主軸を移したという。

    ここでのポイントは、低価格のニーズを持つ層にターゲットを設定し、それに適した商品、サービスを展開するなどバリュープロポジションの実現のためのバリューチェーンをつくり直した事、さらにはカニバリを恐れずに別組織を設立して、自律的に運営させたことによる。いわゆるイノベーションのジレンマを乗り越えたのである。
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    投稿日:2018.10.08

  • fddes78cec1

    fddes78cec1

    デジタル分野における事業創造の流れは次の3つである。

    1. イノベーションフェイズ
    2. インキュベーションフェイズ
    3. コマーシャリゼーションフェイズ

    現状とあるべき姿のギャップに着目する。そうしたギャプにこそイノベーションのチャンスが潜んでいる。

    ビジネスモデル・イノベーションのケーススタディとして、オーストラリアの航空会社の競争が上げられている。

    2000年にヴァージン・グループが、オーストラリアの国内線に参入した。プレミアム長距離路線のような乗り心地を低価格でていきょうし、またたくまに30%のシェアを獲得した。それに対して、カンタスは別組織で低コストの新しいビジネスモデルを立ち上げた。2004年に運行を開始した新しい会社はヘットスターであり、顧客が自分で食事や歯ブラシの有無などを選択できるアラカルト方式を導入することで低コストを実現したということである。2007年にヴァージン・ブルーはディスカウントモデルを諦め、ビジネス路線に主軸を移したという。

    ここでのポイントは、低価格のニーズを持つ層にターゲットを設定し、それに適した商品、サービスを展開するなどバリュープロポジションの実現のためのバリューチェーンをつくり直した事、さらにはカニバリを恐れずに別組織を設立して、自律的に運営させたことによる。いわゆるイノベーションのジレンマを乗り越えたのである。

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    投稿日:2018.10.08

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