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西尾維新, TAGRO / 講談社ノベルス (149件のレビュー)
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私はどこへ行くのか知らない
このレビューはネタバレを含みます
ヒトクイマジカルに続いて手に取る。 内容は青春本格ミステリといったところで満足して読めた。「青春」描写と櫃内兄妹の異常性、病院坂黒猫という人間、と見どころが用意されていて読み応えがあった。やっぱり西尾維新作品はキャラクターの造形が魅力で、病院坂黒猫の迂遠な言い回しと極端や人間性が良かった。それと、櫃内様刻の関係性にすごく感動した。売春をしているヤバいやつだと知りながら「嘘」を暴いてくれる病院坂黒猫のことを好いてしまう櫃内様刻という関係。あ、あとタイトルの「きみ」と「ぼく」っていうのは病院坂黒猫から見たタイトルで、櫃内様刻(きみ)の壊れた世界を、嘘を暴くことで共有する病院坂黒猫(ぼく)という意味なんじゃないか?って思った。 良かった。
投稿日:2023.05.10
日比祭理
1%の人にブッ刺さる作品。 物語ということのプラスチック的なグロテスクさが描かれ、そのどうしようもない閉塞の破れとして、抱擁が立ち現れてくる。最高。 ミステリではない。レールモントフの『現代の英雄』…とかと引き比べて読みたい。続きを読む
投稿日:2020.12.07
munbamunba
久々に著者の作品読んだけど、らしい感じは十分あって面白かったけど、病院坂の設定にはちょっと引いた 殺人の動機もイマイチよくわからなかったし、様刻も嘘つきすぎでいまいち好感持てない 続編を読むか悩む
投稿日:2020.06.29
scaramouche
カタルシスのない青春ミステリ。キケロの「私は最も正しい戦争より、最も不正な平和を選ぶ」という言葉を思い出させるような、捻じ曲がった情愛と調和が描かれる。 登場人物は魅力的だけれど、彼らの清濁併せ持つというより、もはや濁々としたエピソードの数々に、読んでいて体力を使わされた。
投稿日:2017.11.16
林檎飴甘
世界シリーズ1作目。 本を開くと、そこには壊れた世界が拡がっている。 正しくは壊れかけていると言ったほうがいいのかもしれない。 第三者的な視点で見ると、様刻も夜月もとうの昔に壊れてしまっているように感…じる。 けれど、まだ踏みとどまっていると様刻自身は思っているのだ。 歪んでいるけれど澱んではいない。 個性的なキャラクターの本質が物語の底に隠されているざらつきに触れて、まるで正しい世界での出来事のような軽さで目の前に差し出される。 青春風味、ミステリー風味の西尾維新ワールドの物語。 西尾さんでなければ描けない世界が、きっちりと詰まっている物語だった。続きを読む
投稿日:2017.04.11
talkingman06
病んでる、とことんまで病んでる。『恋風』どころじゃないなこの兄妹とか思ってたんだけど、そうかそう来るか。 一見、何もかもがうまくいってるように見えて、その隙間からは果てしない虚無が広がってるラストがすさまじい。主人公の抱えてる闇が最後までまったく癒されず、壊れたまま世界は続く。 ミステリー部分とかはもうどうでもいいやね。エロゲ的な道具立ても主人公のモテモテぶりも、このラストを読めば全くうらやましくも何ともない。この主人公だけには絶対なりたくないものである、いやほんとに。 だっておにいちゃん大好きの実妹と、実は人殺しだった仲の良いクラスメイトと、ブルマが似合う引きこもり安楽椅子探偵な巨乳娼婦の三択だよ。 あからさまな萌えキャラ造形が罠だったりするわけだから、実に底意地が悪い。 まそこが西尾維新らしくて面白かったりするのだけど。
投稿日:2016.11.13
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