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香月日輪 / 講談社文庫 (5件のレビュー)
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東京工芸大学 図書館
美しいご飯・綺麗な景色・他者との団らん… どこか人間味を濃く感じさせる妖怪の世界に落ちてきた「雀」の成長物語。 「地に足をつけ、生きていく」意味を考えさせられます。 映像学科1年
投稿日:2021.02.02
yuuyom
舞台が大江戸に戻り、雀が案内人として、修繕屋を案内。まずは大欧州からの渡来戦を見物。どんどん仲間が増えてきて、気が付くと大所帯で歌舞伎見物。この世界では、雀は大江戸では唯一人の普通の人間という設定だが…、実は修繕屋も雀と同じ世界から来ているので、この二人の会話があることで、より大江戸と私たちの世界との違いがわかりやすくなる。続きを読む
投稿日:2018.03.03
chizane
このレビューはネタバレを含みます
2017.7.9読了。(酒は、二度とふざけて呑まない)某漫画で僕らの作る酒は胸を張って神様に捧げるものでありたいねといった内容があったのを思い出した。酒は神に捧ぐ供物の最たるものなのだ。冒頭にこれがあってからラストで雀は酒を呑む。心から楽しめるものではなかったものの初めて良い酒を呑めたのだ。大江戸は時間の流れが遅く雀の成長も遅い。この設定は結構画期的なのではないだろうか?本の中の時間と現実の本が刊行される時間これは必ずズレる。だいたい本の方が遅くて現実は早い。読み始めた時に主人公は自分より年上で完結する頃には年下なんてよくある事だ。このズレに対する違和感を無くす措置になっていると思った。たとえレトルトのパスタとソースでも雀のために用意されたもの。料理の愛のこめ方にも色々ある。にしても魔人は先天的な突然変異だったとは。稀有な存在である初花は雪消のように狙われるのではないか?とも思ったけど「怖いけど怖くない」か…良いセリフだな。お小枝の時もそうだけど女の子の零れんばかりの笑顔はええのう。修繕屋は身体が女って事は脳やホルモンバランスも一時的に女なんだろうな。母性本能出まくりというか、たまに我に返ってるけど色男に迫られて満更でもなさそうだし、身体の影響は凄いな。表紙は異国から来た渡来人たち。ちょうど雀達が劇場で見た猫なのだろう。初花に佐保風とまたしても魅力的な人物が出てきたのに残念ながらこの先の物語を読む事はできない。この巻は著者の香月日輪さんが亡くなった後に出されたものだ。この巻にだけ解説がないのはそういう理由なのかもしれない。この先の物語を読んでみたかった。
投稿日:2017.07.09
masahi-6
相変わらず教訓直球ですが、こんな少年向けなのも、たまに美味しいのです。 人間界と行き来できる人、登場。
投稿日:2016.09.28
kitarouchan
大江戸で暮らす雀の所にはいろいろな客が来る。大浪花の友人修繕屋に会い、初花と佐保風に出会う。見た目にとらわれると大変と言う思いは良くわかる。自然体で少しずつ分かっていけば良いんだよね。魔狼の事件は大変…だったけど収まったことで一安心。雀の昇る次の階段は何になるのかな。続きを読む
投稿日:2016.08.30
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