【感想】平安女子の楽しい!生活

川村裕子 / 岩波ジュニア新書
(45件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
10
12
11
1
1

ブクログレビュー

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  • tm

    tm

    今年は大河ドラマの影響されて平安モノが面白い。以前、男子編を読んだので今回は女子編を読んでみた。紫式部や清少納言はもちろん出てくるけど、1番多く登場するのは道綱母。そして、女子と言いつつ男子のことも結構書かれている。
    現代とはかけ離れた生活をしてるけど、同じ人間が喜怒哀楽を感じながら生きていたんだなあと思いを馳せた。
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    投稿日:2024.05.20

  • かのと

    かのと

    「光る君へ」を観ているので、紫式部、道長、伊周、藤原道綱母などが登場することもあって、非常に楽しめた。
    古典からの引用も現代語訳してあって読みやすいし、現代にも共通するところなどをポイントに語られているので古典の世界にも親しみがわく。着るものや建物についても、今までちゃんと知らなかったことが書いてあって面白かった。下に着るものの方がサイズ(布の面積?)が大きいって、ゴワゴワしそうというか、不思議。
    ひとつ気になったのだが、平安時代において、ある人が夢に出てくるのは、相手が自分のことを思っているから、という解釈だったのではなかっただろうか。逆のように書いてある気がしたが…?
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    投稿日:2024.05.02

  • 山野マリア

    山野マリア

     平安時代の連絡手段は、手紙✉️今の時代よりももっと教養が試される時代だったのだなあ。和歌をすらすら書けたら、どんなに素晴らしいだろう。「国語」の時間にもっと和歌を勉強したかった。

    投稿日:2024.04.18

  • すこべえ

    すこべえ

    たぶんコロナ前に見つけて買ってた本。途中まで読んでなんとなーくそのままにしてたのを、この機を逃しては…と最初から改めて読んでみた。
    大河『光る君へ』のおかげもあるだろうな、紹介される平安の人々がにわかに生き生きとしてる姿が思い浮かんで、一気に読んでしまった。多少の時代(年齢)のズレはあるかもしれないけど、これまで見てきた俳優さんたちがイメージされた。
    現代の言葉を多用して、若者に語りかけているから、もしかしてそういうのに馴染めない方々には不評かもしれないけど、私は好きだな。学生さんに教わったとのことだけど、流行りモノに敏感な先生のお人柄が偲ばれる。
    蜻蛉日記や和泉式部日記、更級日記、もちろん源氏物語や古今和歌集から引用してあるけど、全部現代語訳で、原文はなし。まぁ、後で探し良いように注(参考文献)とかつけててもらっても良いかな…とは思ったけど、おかげで普段あまり関心のない人には抵抗が少ないのかも⁇そうなのよね、原文に当たることは大事ではあるけど、古典を学ぶ…というか知るということは、そこに生きた人たちの生き様や思いを受け取ることだから、第一段階としてはこだわらなくても良いんじゃないかな⁇
    若者だけでなく、若者をとうに過ぎた年代の私にも胸に響いた先生の言葉があって、ちょっと贔屓したとこはあるけど、最高評価とさせてもらいました。
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    投稿日:2024.03.27

  • ドリー

    ドリー

    2024年の大河ドラマ『光る君へ』の予習として購入したが、放送開始に間に合わず読了…。
    ジュニア新書なので易しく読みやすいが、ティーン向けに書かれているのでターゲットの若さを否めない。言葉のチョイスが恥ずかしくも感じる。
    家屋、着物、流行、文通を利用した恋愛・結婚、宮仕えなど、平安時代の女性の生活を現代に寄り添いながら紹介してくれる。歴史上の人物のエピソードもあり、それぞれの関係性を垣間見られて良い。その中で時々、蜻蛉日記や源氏物語、和歌などが差し込まれるが、現代語訳(しかもティーン向け)なのがもったいない。おそらくあえて避けたのだとは思うが、原文も載せて欲しかったと感じてしまった。
    240124読了。
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    投稿日:2024.03.23

  • honmusubi

    honmusubi

    平安時代の女性のファッションや美人の条件、恋愛、文のやり取りを現代風に置き換えて説明している。当時の美人の条件である足下まで引きずる長さの髪の毛や。そのお手入れ、化粧についてなど女子学生が興味を持ちそうな内容。

    読み手に語りかけるような文章なので、とっつきやすい。
    寝殿造や間取り、当時の貴族のファッションのイケてる着こなし例などの図解がわかりやすい。

    当時の人々の考え方を蜻蛉日記、源氏物語、枕草子、更科日記などから引用して読み解いている。
    昔、蜻蛉日記は夫が振り向いてくれない女性のじめしめした心情を書いたものと習ったが子供の晴れ舞台に感激したりなど、当時の習慣や考え方を窺い知れたりと、意外と面白いのかもしれないと感じた。

    特に、興味深かったのは、
    当時の理想の妻とは
    夫の良き相談相手、
    ファッションのカラーコーディネート、オーダーメイドが上手いこと 

    貴族女性のサクセスストーリーは
    天皇の妻になることか、玉の輿に乗って女子を産み、その子が妃になること。だから女子が生まれると妃候補として育てた。

    こういう背景を知っていると源氏物語に出てくる女性たちの振る舞いも理解しやすいと感じた。

    和歌のやりとりをメールやラインに例え、基本即レス、女性は強気のそっけない返信が定型だが和泉式部は、女性のいじらしさを付け加えていただとか、現代女性でも応用できそうな話も平安時代の女性の生活が身近なものに感じられそうな内容が多く、意外に面白かった。
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    投稿日:2024.03.02

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