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澤江ポンプ / となりのヤングジャンプ (1件のレビュー)
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『黒犬』の優樹
表紙の絵図がシュールで、あらすじを読んでも内容を想像できなかった。なので、購入を迷っていた。そんな折に、YJに出張掲載してくれ、ストーリーが判ったので、購入 結果を言うと、「もっと早く読めばよかった」…である。本棚のスペースの事を考え、ついつい、新刊の購入を悩んでしまうのが私の悪い癖一冊買ったら一冊売る、漫画読みだからこそ、読まなくなった漫画に見苦しい執着をしてはならないのだ、と気付けたのは、もしかしたら、「ピカー」と受けたからか ざっくり説明すると、修行により、この厳しい現代社会の中で悟りを開き、仏の域に行きながら達したパパと、そんな風変わりな父親の生き方から、子供ながらに大事なモノをちょっとずつ学び、自分の“血肉”にする努力の出来る息子の日常ドラマだ 比較対象に持ってくるのは間違っている気もするが、『聖☆おにいさん』よりはコメディの点で負けている。これは、パンチのみで、ロン毛がいないからだろう。しかし、ストーリーに置かれている、仏の良い教えを、日常に活用するコツを、高い位置からではなく、読み手と目線を合わせて伝えてくる点は負けていない。いや、もしかすると、勝っているか? 何っつーのか、心に響く、じわじわと。恐らく、澤江先生は、自分の父親を尊敬できる子供なのだろう。お天道さんを真っ直ぐに見られる生き方を貫ける父親の姿を見てこなきゃ、こんなカッコいい父親を主人公にした話を描けない 時々、「おいおい」と呆れ笑いでツッコみたくなる言動が、パパには多いも、その言葉に居住まいを正し、向き合ってみると、その珍妙なトコにこそ深さがある 親と子の交流だけでなく、友達との関わりで、梵くんが自身と語り合い、成長していく過程も、丁寧に描かれている点も高く評価したい ぜひ、もう一回ほど、YJに顔を見せて欲しいもんだ。欲張りな事を言っちゃいけないんだろうが、個人的にゃ、澤江先生はYJの連載陣に加わっても、質を落とさない、と私は感じたが、どうだろうか どの回も悟りを開くキッカケになりうるが、一ファンとして推薦したいのは、六話目「仏滅 その2」だ。それなりに長く生きているが、まさか、仏滅がR15指定とは知らなんだ。また、この回では、お母さんのカッコよさも際立っている。このパパにして、この奥さんありだ この台詞を引用に選んだのは、他の名言より毛一本ほどだが、確かに私の心に強烈な一撃を見舞ってくれたから。私は割と薄い方なのだが、歳相応には生えている。特別な感情は持っていないにしろ、ここに毛が生えるのは、胸の内に大人特有の悲しみや苦しみを抱えているから、そう思うと、センチメンタルな気持ちになる。いきなり、ツルツルになってしまっても嫌だが、瞑想を重ね、自分の悩みを少しずつ解消していく努力をしようかな・・・続きを読む
投稿日:2016.11.14
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