【感想】哀切の小海線

西村京太郎 / 角川文庫
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  • おじまゆうや

    おじまゆうや

    〇家族を守るために奔走する犯罪者。十津川がその裏に込められた真相を追う
    鹿島源太という男が、府中刑務所を脱獄した。
    十年の刑期の予定だったが、模範囚として7年で出られることになっていて、出所まで残り一週間というタイミングでの出来事だった。
    刑務所長にケガを負わせた挙句拳銃を奪い、護送車を奪い逃走した鹿島はどこへ行ったのか?誰も検討がつかないまま、7年前に逮捕した十津川班も捜査に加わることになる。

    鹿島に面会に来ていた者を洗い出し、弁護士と、情報屋の田所、ホステスの天野が期間中面会に来ていたと知るが、情報屋の田所は殺されてしまった。田所が鹿島に手紙を出していたことを知り、弁護士に確認したところ、それは手紙の内容としてはとても奇妙なものだった。
    何かのメッセージだということを考えた十津川は、家族を洗い、娘がいるのではないかということを突き止める。そしてその娘は小海線・清里周辺の病院に入院していたが、すでに退院してしまっていた・・・!?


    鹿島の行方を追いながらも、事件の真相に少しずつたどり着く十津川。
    鹿島に同情はしないものの真相を究明しようとする姿勢には感服だ。
    最後は久しぶりの銃撃戦にもなる。
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    投稿日:2017.05.15

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