【感想】とっぴんぱらりの風太郎(上)

万城目 学 / 文春文庫
(50件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
5
20
13
1
0

ブクログレビュー

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  • :*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)

    :*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)

    全十章中、六章まで。
    脳天気で図々しい弱り上手と、ちょっと神経質で不器用でまっすぐな二人――という第一印象が徐々に変化していく。主人公とともに、わけのわからない展開に巻き込まれていくが、少しずつ事情がわかりはじめる。そして下巻に続く。

    物事のコントロール欲を手放せば、余裕をもって人生を楽しめるのかなあと、ふとそう思う瞬間が何度かあった。

    万城目さんの世界は温かくて楽しい。
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    投稿日:2023.03.20

  • sachiiro

    sachiiro

    タイトルの『とっぴんぱらりの』や紹介文の『京でぼんくらな日々を送る“ニート忍者”』でのほほんとした内容かと思いきや、のっけから命を賭ける殺伐とした闘いがあり読むのを諦めようかと思った。
    面白くなったのは伊賀を出てからだが、やはり争いのシーンはかなり残虐。
    忍びってこうだったのか。
    忍びしか知らない人生なら自由の身になってもそれを自由と気付けないのかもしれない。
    権力にとことん利用される風太郎を解放してやりたいと思った。
    あと、ひょうたんの作り方がよくわかった。

    ひさご様、因心居士、果心居士、残菊の正体が気になります。
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    投稿日:2022.05.04

  • 三田主水

    三田主水

    http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2018/03/post-4234.html

    投稿日:2020.03.24

  • smile0930

    smile0930

    風太郎のイメージが、勝手にむくむく膨らんで止まらない。のんびり瓢箪育ててるかと思えば、殺伐とした戦いのシーンもあって。登場する人物がみんな魅力的...。着地点が気になる気になる。

    投稿日:2019.11.23

  • ゴルフ13

    ゴルフ13

    伊賀の忍びの風太郎は山を下ろされて具多らな生活を続ける。そこで、相棒の黒弓との腐れ縁や不思議な出会いがある。やがてひょんなことから忍びに戻り、大坂冬の陣に加わることになる。その戦の凄惨さはこれまでの表現から一変しシリアスになる。続きを読む

    投稿日:2019.08.14

  • hy343

    hy343

    例によってなぜ読もうと思ったんだったか・・・。

    本が届いた時に、想像もしていなかった大部さ加減に目を剥き、「まきめ」って読むのか!と仰天したくらい、なんの予備知識もなく読み始める。

    これと言って取り柄のない忍者「風太郎(ぷうたろう)」が、数奇な運命(というか周囲の思惑)に弄ばれていく物語。

    時代は、大坂冬の陣から夏の陣。秀吉が死に、家康が攻め上ってくる。戦が終われば用なし、「忍び」には生きにくい世がやって来ようかという頃合いである。

    冒頭部分、

    ・・・三日月がいよいよくっきりと光を放っていた。腰を屈め、夜に背中をこすりつけるように屋根を走る。

    なんとイメージ豊かな筆を揮うのだろう、と惹き込まれた。

    と言いつつ、主人公に際立ったものがないためになかなか感情移入できず、中盤までは読み進めるのに苦労した。

    8章くらいから、遠い伏線をたんねんに拾いながら俄然盛り上がってくるが、最後の方までどうも展開が重苦しい。これァ星2ツだな、と思っていたら、ラストシーンで痺れさせられた。

    全体としては、忍びに生きることの難しさ。ひいては人事の図り知れなさが描かれていたかと思う。

    一方、「とっぴんぱらりのぷう」ってどういう意味なんだっけ?と思って(作中に説明があるわけではない)調べてみたら、そうそう、つまり「めでたし、めでたし」に相当する言葉なのだった。

    はて、そしたらこの結末は、ひょっとしたら忍びの運命としてめでたかった(救いだった)・・・のかも、と思うと、また痺れた。

    もう一つ、印象に残った言葉を引いておく。

    ・・・それに人というものは、退屈になるといくさを呼びこむ悪い癖があるからのう。

    今、そろそろ人は退屈してはいないだろうか?
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    投稿日:2019.07.17

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