【感想】アキちゃんは好きで魔性なんじゃない

河馬乃さかだち / onBLUE
(2件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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ブクログレビュー

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  • ちびねこ

    ちびねこ

    このレビューはネタバレを含みます

    どこか男を引き付ける受け。モブレ痛い。うーん、しかし攻めがその他大勢とどこが違ったのか?いや、根は真面目で優しいのは分かるんだけど…最初はどの辺が受けの琴線にふれたのか?

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    投稿日:2019.07.23

  • K

    K

    このレビューはネタバレを含みます

    ▼あらすじ
    押之見暁斗(おしのみ あきと)――アキちゃん。
    小柳レオは高校の同級会で7年ぶりに彼に再会した。
    高2の秋にエロ画像が出回って退学になった彼に。
    当時、何度も抜いた画像の彼は、現在は風俗店のオーナーに飼われていて、すっかり男に抱かれ慣れた淫乱になっていた。
    そんな色気垂れ流しの暁斗にからかわれるように誘われたレオは、ドギマギしながらも初めて男の体を抱いた。
    性欲が弾けただけの肉体関係だったが、次第にレオは“していない”時の暁斗も可愛く見え始めて――。

    ドギマギわんこ×エロエロ魔性
    性欲シーソーゲーム!

    ***

    『フーゾク店で彼氏はできるか?』のスピンオフという事で購入したのですが、読み終わるまでスピンオフだという事をすっかり忘れていました(笑)
    でも、全く問題なく楽しめたので前作未読でも全然大丈夫だと思います。

    とりあえず読んで一番思った事は、前作と違って意外とシリアスで痛々しいシーンが多いということ。というのも、受けの扱いが結構酷いんですね。
    攻め以外の男とのセックスは勿論、監禁・暴力・輪姦と、クズの極みのようなモブ男達に暁斗が良いように扱われているシーンが割と頻繁に出て来るので、そういうのが苦手な人は少し読み辛く感じるかもしれません…。
    でも、だからこそ、他の男と違ってアキちゃんを大切にしようとする攻めの優しさには読んでるこちら側としても救いを感じました。
    決して格好良い訳じゃないですし、どちらかと言うと頼りないんですけど、それでも小柳みたいなキャラって凄く安心出来るんですよね。
    暁斗が心を開くのも分かります。お金無くても、やっぱり優しい人が一番(笑)

    『アキちゃんは好きで魔性なんじゃない』というタイトル通り、暁斗は本当に好きでそうなった訳じゃなくて、魔性を装わなければ生きて行けなかったから、男の前で演じるようになっただけだったんですね。
    心から笑う事すら忘れ、最初は今までの男達と同様に、魔性の笑みで小柳も意のままにしようとする暁斗ですが、小柳にはそれが通じず、彼の優しさに触れる内に暁斗自身も少しずつ変わっていく様子が全編に渡って丁寧に描かれていてとても良かったです。
    特に暁斗の表情が最初と最後では全然違って、最後は心から笑えるようになっていたのが感動的でした。

    正直、前作はエロ重視でストーリー自体はそれほど印象に残らなかったのですが、今回はエロだけでなくストーリーも十分しっかりしていて読み応えがあり、個人的には前作よりこちらの方が数倍楽しめました。
    先述した通り、少々痛々しいシーンはありますが、最後はハッピーエンドですし、小柳とくっ付いてからの暁斗がとても幸せそうなので、暴力描写が苦手でも心温まるような作品がお好きな方なら読んでみて損はないかと思います。
    河馬乃先生の作品は今のところハズレ無しなので、次回作にも期待したいです…!

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    投稿日:2016.09.14

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