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信田さよ子 / 春秋社 (12件のレビュー)
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machachiffon
為になるけど救いがたい。これが日本の現実と思うと暗くなる。政治はこの30年何をしてたんだ?と怒りがこみ上げます
投稿日:2024.03.10
chelseax
お金を出さない=愛情がないという資本主義社会の論理が家族に適用していることや、父親の努力こそが人生の基本という思考が自分の豊かさもあり後ろめたさがあることなど、気をつけないといけない思考の背景が客観視…できた。様々な事例も時代背景、関係性の背景など、参考になった。続きを読む
投稿日:2024.02.05
ふじき
このレビューはネタバレを含みます
とても面白かった。 依存症になることを可能にしたのは何か。 依存症の継続は何によって支えられているか。 という捉え方(イネーブリングenabling) 特殊詐欺集団が最初に目をつけたのは「親子の情」。 父親たちへのグループカウンセリング 「子供が困ればお金を出すというのは社会の常識です。不況の中、親くらいは援助してやろうと考えることはむしろ「温かい親心」の発露だったのです。 一方で、新しい視点を提示してみましょう。愛情を示すこととお金を出すことは必ずしも一致しません。「あなたを大事に思ってるけど、お金は出せません」とはっきり伝えることが重要になる場合もあるのです。 親のお金によって、成人した子供が自分の行為の責任を取らずに済むことは多々あります。親のお金で暮らすことができれば、人間関係をつくる努力をしなくてもなんとかなります。」 家族を巡るキーワードは、絆や愛情ではない。お金と権力。この2つの視点を持たないと、家族の様々な問題は見えてこない。 ■同じ明治時代でも、初期と日清戦争後では家族に対する考え方も大きく異なる。家父長制の完備(明治5年)で、男と女の地位は大きく変わった。メガネは時代によって大きく変わる。 ■方向性は2つ。1つは、諦めて子供の言いなりになる方向(親の子殺しがいくら起ころうが、多数派に支持される)。もう1つは、親が子供(成人)と距離を取ること。 ■家族は歴史的につくられたのもの。なら、変えることができる。 ■よかれと思ってやった行為が、〇〇(飲酒等)を促してしまう。動機における善意や愛情が、結果として相手を窮地に陥れるというパラドクスを生み出す。それがイネーブリング。
投稿日:2023.03.03
9678
カウンセラーの方のお話なので、リアル感はありました。家族といえどもお金の話と向き合うことが、大事ですね。
投稿日:2020.12.05
おっわ
Eテレの番組で信田さよこ先生を拝見する機会があり(「こんな方なんだ~」と思いました)、なかなか実際にお会いする機会もないので、妙に嬉しかったり?しました。 何とか、自分の配偶者は(結果的に私が無意識に…カウンセリングのようなことをしていたようで)良い方向に向かうことができたと思っているのですが、本来は信田先生のようなプロ(「公認心理士」)の方と相談できれば良かったなと思っています。おそらく、本来はカウンセリングが有効な人ほどカウンセリングから一番遠い場所にいるのかもしれません。 「知識はメガネ」(歴史的社会変動)、「『まず離れましょう』という提案」など、私には納得の内容でした、 バブル期以降に社会人となった私の配偶者も、経済的に親から自立していたおかげで、最終的には自身の両親の介護問題の犠牲にならずに済みました(離れることができました)。 お金が全てとは思っていませんが、経済的自立がこんなにも自分の人生を自由にできるものなのだと(配偶者を通して)つくづく感じました。続きを読む
投稿日:2020.07.20
morinokazedayori
お金の問題が家族を狂わせることもある。夫から妻への経済的DVは、その顕著な例だ。家族とお金の生々しい問題を解決していくことで、先に進め、救われる人も出てくる。家族とはなんなのか、考えさせられる。
投稿日:2019.03.19
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