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夢野久作 / 東京創元社 (7件のレビュー)
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このレビューはネタバレを含みます
死後の恋・瓶詰の地獄・氷の涯・少女地獄の4編からなる夢野久作傑作集。どれも夢野ワールド全開、妖しく不気味な話。繰り広げられる情念の地獄。やっぱり瓶詰が好きなのだけど、「死後の恋」が酷く印象的だった。おぞましくも美しい。 「死後の恋」 グロテスクではある。でも、情景がありありと思い浮かび、そのおぞましくも美しい情景が印象に残る。 「瓶詰の地獄」 これは何度読んでも同じ解釈しかできないのだけど、いろいろな考察があり短いのに面白い楽しみができる。 「氷の涯」 ラストが印象的。まさに氷の涯。ただ、少し読みにくかった。 「少女地獄」 姫草ユリ子、虚言癖の女。嘘に嘘を重ねて、普通ならば憎たらしいだけなのに、どうにも憎めない。罪人ではなく創作家という言葉が周囲の彼女への感情なんだろう。ただただ哀れ。 殺人リレーは、女の情念。狂気に近い。火星の女も、それに近いかな。火星の女は、情念もさることながらアグレッシブすぎる。とにかく行動力溢れる。 “すべてを精算しなければ、モトの虚無に帰る事ができないのです”
投稿日:2021.09.26
伊奈初音
「死後の恋」も「瓶詰の地獄」も「氷の涯」も良いけど、やっぱり「少女地獄」が一番!姫草ユリ子と甘川歌枝が好き。〈少女〉とは残酷な生き物。
投稿日:2021.08.28
のっぴ
はじめての夢野久作。めちゃくちゃよかった。「死後の恋」「瓶詰の地獄」「氷の涯」「少女地獄」の4編を収録。ラストに驚いたり、ぞくぞくしたり、印象的だったりと、かなり楽しめた。他の作品も読みたい。
投稿日:2020.03.17
可不可@the beautiful world
グロすぎて吐き気がする。インパクトの強い作品群だった。死後の恋のラストシーンがエグさでは一番で、今、こんな小説を書くと批判されるか禁書になるか差別主義者だと言われそう。好きなのは瓶詰の地獄。これは実際あるかもしれない。でも、自殺する必要はないと思った。嘘をつきまくる看護士の話しは、これもありがちだなと思うが「赤に違いない」と決めつけるのは時代だなと思った。最後の話しが一番好きだが、教師の裏側を描いた作品で、あれをやられたら生きてはいけないと思う。
投稿日:2019.11.22
herbtea
書簡体小説4編。「死後の恋」描写にぐいぐい引っ張られ、ラストの一行に竦む。「瓶詰の地獄」既読ゆえ逆に悲痛な叫びが再び私を虜にした。日本兵とロシア少女の「氷の涯」命令が絶対である当時の背景。流された行末…はこれでしかあり得ないと思える綺麗なラストだった。「少女地獄」は三編の連作。虚言壁の少女の「何でも無い」のリアルさが印象的だが「火星の女」に掴まれた。読み手は翻弄されたり復讐されたりする男をかわいそうと思うのか、自業自得と思うのか…。女はか弱い都合の良い生き物ではないのだ。たまに無性にこんな話を読みたくなる。続きを読む
投稿日:2019.06.14
kayo0311
旧字体が多いので少し読みにくいのですが、現代文学にはない少し変わった世界観が広がっている気がしました。
投稿日:2018.03.20
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