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マシュー・ファーマン, 藤井留美, 國分功一郎 / 太田出版 (3件のレビュー)
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freeedooo
原子力支援の提供側と被提供側双方に様々な思惑(経済的利益、周辺国への脅威等)があり、結果的に核兵器拡散につながった可能性が高いことが統計的分析により示された。IAEAにとって日本がよい事例(原子力支援…を受けていながら核兵器保有を企図しなかった例)であることは興味深かった。続きを読む
投稿日:2019.02.24
鯉のぼり
原子力分野の二国間関係と国際機関のあり方について、学ぶには最適の本。国際政治の勉強をしようとする人には、本書を読むことを強く勧めたい。なぜなら、国際政治における、国家と国際機関のあり方を考える上での一…助となるからだ。続きを読む
投稿日:2015.12.06
muramatsu-bunko
この本は、副題の<「原子力の平和利用」がなぜ世界に核兵器を拡散させたか>を、計量的手法を用いて明らかにしようというものである。したがって、いわゆる環境の本という枠からは少し外れているのだろうが、「平和…的利用」の中には当然「原発」も含まれるわけで、その意味からすれば、目を通してみるのも、あながち無駄なことではないと思う。平和的利用という名のもとに原子力“支援”を行う理由は、自国の経済的事情であったり、軍事的必要性であったり、要は都合の良いへ理屈にすぎないことは、誰もがわかりきっていながら、結果的に核兵器の取得を醸成することにつながっていることがよくわかる。IAEAなどを含めた国際的な諸機構も、これを発見したり阻止したりする機能は極めて脆弱であり、核の軍事利用を志向する国では、そのことも十分承知であるという、どうしようもない多くの実例も掲載されている。400ページに及ぶ大作ではあるが、最期の、人間にとって制御できない原子力というシロモノを、はたして平和的利用などという口当たりの良い表現で使用してよいものかと問い直すべきではなかろうか、という内容が書かれている「解説」だけは必読だ。続きを読む
投稿日:2015.09.19
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