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エイミー・ベンダー, 管啓次郎 / 角川書店単行本 (32件のレビュー)
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総合評価:
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nanako
誰かが孤独を抱えていてもなぜ孤独なのかまではわからなかったりするだろうし、その孤独を自分が癒せないことだって往々にしてあるのだろう。 食べ物の味で作り手の感情がわかる、という一見ポップな設定ながらも…、訥々とした書き振りで、また、それぞれが孤独を抱えており、それが癒されることもないという物語だった。 お兄さんはおそらく、主人公と同じような特別な力があり、常に「何か」がわかってしまう人だった。そのことに耐えきれなくなり、椅子になることにした、ということなのかな? 食べ物の味で作り手の感情が手に取るようにわからなくても、誰かの感情を汲み取れる、という力は、程度は異なれど誰にでもある。 私がたまに実家に帰ったときに、ふとした瞬間に父と母の関係性と、それについて母がどんなふうに思っているかを感じとり、夜ぐるぐるといろんなことを考え、眠れなくなってしまうのも、この物語と少し近いものがあるのかな。 私に何ができるだろうか、私にできることがあるはずなのにそれをしないのは、母の苦しみを無視していることになるのか、そんなことを考えずにいられない夜がある。 sensitiveとover sensitiveの線引きはどこで引かれるのか、という著者の言葉が印象に残る。続きを読む
投稿日:2023.04.24
あっぷりけ
独特なさびしさ、というタイトルそのまんまの読後感。これがさびしいってことなんだと思う。すっきりしなくて、飲み込めないけど、いつか分かる日が来るんだと思う。「すぎる」と「足りない」の間の線について。
投稿日:2022.12.06
acco
表紙とタイトルに惹かれて手に取ってみた。 親目線で読むと、母親が終始気の毒で辛い。 ハッキリとした結末を期待して読み進めたけど、釈然としないまま終わってしまった。 翻訳は、洋書を読んでいるような気分に…なれてとても良かった。続きを読む
投稿日:2022.10.23
rh12
・いかに愛していても親は子どもを傷つけることがあるんだなと思いました ・お父さんが病院に入れない/医療ドラマは好き の理由が最後にわかったのがよかった
投稿日:2022.09.15
Mock Turtle
まさに感受性という言葉にぴったりな物語だった。表現という表現がセンシティブ(本来の意味で)すぎる。このお話を読んでいるとまるでローズが何か人の作った食べ物を食べた時のようにローズの感情を感じられて、だ…んだんローズと同調してくるようで、一気に読むには少し重かった。少しインターバルが必要。文章の意味を追わずに表現だけをうっとりと眺めていたいと思った。 時折登場人物が「へい(Hey?)」というところだけ翻訳が気になった。舞台がアメリカと考えれば自然(?)な呼びかけか。続きを読む
投稿日:2022.03.28
hahanejira
文体が慣れなくて最初なかなか読み進められなかったけど、真ん中ぐらいから一気読み。 お父さんやお兄ちゃんのことが結局どうゆうことなのかよく分からなかったけど、予想通りの終わり方でした。 私小説っぽい?… 好きな人はハマりそうな小説だけど、私にはもう少し短い方が読みやすいかも。続きを読む
投稿日:2022.03.21
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