【感想】大津絵 民衆的諷刺の世界

クリストフ・マルケ, 楠瀬日年 / 角川ソフィア文庫
(5件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • sakufuu

    sakufuu

    浮世絵と違い、なぜ現代に文化遺産として残らなかったのかが判る。アマチュアが描いた観光土産という枠かろ抜け出せなかったからだほう。

    投稿日:2024.02.12

  • zippin

    zippin

    江戸時代の東海道の大津宿近郊で売られていた土産物の絵画が『大津絵』である。名もなき絵師というより大津近郊の職人により描かれた絵画は、ヘタウマなカワイイ系な雰囲気で見る者の心を和ませ、全国に広まったという。
    江戸にて発展した版画や肉筆の浮世絵と同時代に、同じく庶民の楽しむ絵画として流行していた大津絵らしいが、現在では知名度は恐ろしく低い。
    宿場の土産物であり、安価な実用品として扱われたためか、現残数も多くないという。図柄が面白くわかりやすい故に、初期は礼拝用の宗教的な絵として、続いて戯画、道徳的な教訓絵として、最後には護符、お守り的な使われ方になったらしい。
    しかし簡素ながら本質を捉えた大津絵に芸術的価値を見出した先達がいだからこそ、こうやって文献として当時の風習や絵の背景についてを知ることができる。ありがたい。
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    投稿日:2021.05.04

  • myjstyle

    myjstyle

    江戸期に大津の宿場町や門前町で売られた大津絵は護符として人気を博していました。ただ、残念なことに今では大津界隈で探しても限られたパターンしか見ることはできません。高尚でも精緻でもありませんが、素朴な戯画である大津絵は当時の庶民を肌感覚で知りうる民芸です。大津絵ミュージアムがあってもいいくらいの遺産です。本書は数多くの大津絵をカラーで掲載しています。特に鬼たちの図像はユーモラスで、大津絵の真骨頂ですね。続きを読む

    投稿日:2020.10.30

  • ま

    0141
    2019/09/11読了
    美術展で知った大津絵に興味を持ち、読む。こんなゆるゆる絵知らなかった…。ただでさえ日本画はゆるゆる系が多いのに、大津絵は全く知らなかった。
    宗教的な意味から教育や護符などに変化していったのが面白い。200年くらい親しまれていたのに文明開化で途絶えてしまったのがもったいないな。
    大津絵に限らずだけど、江戸時代は庶民が日常的に絵を楽しんでいていいな。
    大津や民芸博物館などでまだ見れるらしいので、いつか見に行きたい。
    続きを読む

    投稿日:2019.12.28

  • samwo360

    samwo360

    大津絵と出会ったきっかけが正岡子規の病牀六尺だったというあとがきを見て、あ、と思いました。つい最近、読んだところでしたので。フランス人著者が大津絵に迫る好著。

    投稿日:2017.02.21

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