ノンママという生き方 子のない女はダメですか?

香山リカ / 幻冬舎単行本
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
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ブクログレビュー

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  • Chisa

    Chisa

     わたしが専業主婦になって7年くらい。日常的に会話するのは同じく専業主婦のママ友が主で、周りの友達も結婚したり子どもが生まれたりしてる。意識して類友的な交友関係を築こうとしてるつもりはなくても、いつの間にかそうなってて、独身で子どもがいない友達に会うと、ちょっと世界が違うなって思うことがあるのも事実。
     口には出さないけど、彼女たちがやってない「子育て」をやってるぞっていう自負があるし、逆にわたしがやってない「仕事」をしてる彼女たちがかっこいいなぁとも思う。わたしには彼女たちが「悠々自適」に見えるし、彼女たちからはわたしが「順風満帆」に見えると言われる。

     金子みすゞの「みんなちがってみんないい」じゃないけど、お互いの全然違う人生をそのままの形で認め合えるのが理想。何が正解とかではなく、それぞれが自分の選択に自信を持てることが大事だと思うから、相手が自信を喪失するような言葉をかけてしまうようなことは、なるべくしたくない。でもどんなふうに気をつけたらいいの?
     というわけでこの本を読んでみたところ、要するに、
     ①ノンママたちには周囲からのプレッシャーやハラスメントが否応なしに降りかかってくる
     ②それらを跳ね除けて自分の生き方に自信を持ち続けることがとても難しい
     ③最終的にはノンママもワーキングママも子持ちママもみんなで「フォーメーション」を組んでこの世界をサバイブするのが最も望ましい
     ということらしい。ふむふむ。

     最も考えさせられたのはこの部分。

    「子育てだけが人生でやらなければならないことではない。子どもがいなくても、介護、そのほかの社会活動、趣味や恋愛など、人生にはやらなければならないことがたくさんある。その中で、子育てだけが早退や残業拒否の理由として認められる、というのがそもそもおかしいのだ(p.122)」

     最初、納得いかなかった。介護と社会活動はわかる。でも趣味とか恋愛と子育てを一緒にするのはどうよ。子育ては神聖化されるようなことではないけど、自分自身の時間や体力がわりかし容赦なく犠牲になるし、いくらしんどくたってそもそも産むと決めたのは自分だから途中で投げ出せない。自分すげえことやってんだぞ!って声高に主張するつもりはない。でもさすがに趣味とか恋愛と同列に扱われるのは心外、と咄嗟に感じた。
     でもよくよく考えたら、著者はここで仕事場での話をしているのだと気付き、そして残業不可の理由として「子どものお迎えがあるので」と「彼氏と野球観戦なので」との間に果たしてそこまでの隔たりはあるのか?という疑問が生まれた。ないない、全然ない。
     理由そのものの重さに差はない。大変さは数値化できないし、価値観が同じ人間はいない。
     誰かが助けてくれたら、「わたしは子育て中でこんなに大変なんだから!」って自分の権利ばかり主張するんじゃなく、お礼をきちんとするなり、その相手に対してできないならいつか自分が落ち着いたときに他の相手に対してでもいいから協力する側に回るなり、思いやりを循環させていけばいい。

     なんて。
     脳内で議論を交わしたら読了後どっと疲れた。

     なんか人って、傷付くたびに「強くならなきゃ」ってどんどん理論武装をしていくのかな。昔から感じていたことだけど、頭が良ければ良いほど生きていくのは大変そう。
     自分の生き方に一切の迷いなき自信を持つことはわたしはきっと一生できないので、自分とは違う生き方をしている人たちの考え方を少なくとも知ろうとする努力は、これからも継続していきたいなぁと思うのでした。
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    投稿日:2019.12.14

  • haru2012

    haru2012

    本書でちょっぴりノンママの切ない気持ち、とまどい、現実の壁、これからの夢などを確認したら、後はママ、ノンママ、シングル、既婚などに関係なく、垣根を越えて女性どうしフォーメーションを組んで、この現実に立ち向かっていこう。

    母親とのくだりを読んでいて、ノンママでも親は必ずいるんだってことを再認識しました。
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    投稿日:2019.07.22

  • hitomy

    hitomy

    子どもの頃に、「自分もいつか子どもを持って母になりたい」と思ったことがない。分かる。
    今は仕事が忙しいからとか何とか言って何となく歳を重ねている。分かる。
    話題も生活も子ども中心のお母さんたちに違和感。分かる。
    子ができた瞬間に仕事量が激減するという会社の制度に違和感。すごく分かる。

    ノンママたちも生きづらいんだという今の空気は私自身もものすごく共感するし、少子化だ大変だ女性はみんな子どもを産んでくれ、労働力も足りないからしっかり働いてもくれという流れには吐き気がする。
    子どもを持つ持たないというこんな内容の本が書かれないくらい、「どっちだろうがどうでもいい」世の中になってもらいたいと思う。
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    投稿日:2019.05.04

  • natsu

    natsu

    私もママになったばかりだから、ノンママ・ワーママどちらの気持ちもわかる。
    ハラスメントについては結局「触れない」のが一番なのかな。。
    自由でいいね、もダメだと思う。

    「産んでみなけりゃわからない」という経験主義も非難しているけど、確かに経験してみないとわからないというのは一理ある。私も子供がこんなに可愛いとは、まさしく産まなきゃわからなかった。子供を産むまで、いつまでも「子供」の立場であるということも産んだからこそ実感している。自分が親になってから、親との関係も変わってきた。ようやく一人前と認められたような感じ。当たり前だけど、親は全員ノンママではないので、ノンママの気持ちは理解しづらいのだろうなぁ。

    とにかく立場・所属で線引きせず、おかしいことはおかしいという人間でいるという言葉には共感。線引きをしても何もいいことはない。
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    投稿日:2018.12.12

  • imreechan78

    imreechan78

    なるほど、そういう分析・見解もあるのね。といった感じ。子を持つ可能性も持たない・持てない可能性もある立場の自分としては、ニュートラルにいたいと思いつつも、色んな迷いや感情が湧いたのもまた事実。

    投稿日:2017.08.07

  • たて

    たて

    このレビューはネタバレを含みます

    おなかの大きい妊婦さんに対して違和感を感じてしまう。

    ノンママに対する言葉のハラスメント(子供はまだ?・子供を産んで一人前・子供がいない人にはわからない)
    「子供がいなくて本当に良かったです。」と答えるノンママはほとんどいない。
    自分自身でもノンママであることに後ろめたさや後悔を持っていることが少なくない。

    山口智子さんの発言に対する共感 Flau 2016年3月号
    「私はずっと、子供を産んで育てる人生ではない、別の人生を望んでいました。
    今でも、一片の後悔もないです。夫としっかり向き合って、二人の関係を築いていく人生は、本当に幸せです。 」

    ママタレブームも、子供のいないノンママの劣等感や罪悪感をチクチクと刺激している。
    少子化は深刻な社会問題とする今の世間の空気ではノンママでも幸せ!という価値観は到底許されない。

    ワーママの肩代わりをするノンママ
    子育て中の女性が周りへの配慮もあまりなく、子育ての話に夢中になる。

    女性にとって妊娠や出産とは色々な縛りがかかっていて、すぐには実現できない。
    容易に、「私の人生、やっぱり間違っていたのだ」と自信喪失に陥りやすい。

    子育てだけが人生でやらなければならないことではない。
    毎日繰り返し、「私はこれでいいんだ」と自分に言い聞かせるくらいの勢いでなければ、
    職場でサバイバルできないかもしれない。

    NPO法人SSSネットワーク

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    投稿日:2017.05.18

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