【感想】毒舌姫と精霊の祝福

せひらあやみ, くまの柚子 / 集英社コバルト文庫
(5件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • kina-koi

    kina-koi

    緊張すると毒舌になるクリスタと隣国レムシュテッドの第二王子アロイスのロマンス。クリスタが毒舌を吐いてる時は勢いがあって読んでて楽しい。
    私感では緊張すると毒舌のクリスタが嫌われるは無いんじゃないかと思う。
    はたで聞いてると小気味がいいはずだし、緊張しないなら普通の女の子だし、な~んて考えちゃってました。
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    投稿日:2013.10.22

  • カルルン

    カルルン

    ヒロインクリスタにかけられた呪いの設定がおもしろかった。

    どちらかというとふだんは控えめなクリスタが、毒舌を吐く時は、ズバリと真実をついていて、虚飾や偽善を情け容赦なく暴くところは痛快で、時代劇チックとすら言えるのではないか。

    イラストも楽しくてストーリーにピッタリ。
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    投稿日:2012.11.09

  • うらこ

    うらこ

    このレビューはネタバレを含みます

    最初からいきなりの毒舌と普段のギャップに驚きましたけど、面白かった。

    町娘クリスタが突然隣国の王子アロイスに連れ去られて、自分が王女だったと言われ、しかもアロイスの婚約者として、実の兄に会いに行くって感じで話が進むんですけど、黒髪オレサマキャラの好きな私としては、アロイスのキャラは好みです。

    ただ、最初からクリスタの毒舌にもそれほどダメージは受けてなくて、クリスタにも好かれてはいるんですけど、もうちょっとヤキモチやいてるところとかを見たかったです。(たまにぼそっともらしてはいましたけど)
    兄フィリップもアロイスに嫌がらせの婚約妨害してもよかったけど、彼の性格ではちょっと無理かな?

    毒舌の原因が精霊にあるということでしたけど、ヴィルマの正体には気付きませんでした。途中、神出鬼没で城に現れてたときは、かなりうさんくさい感じがしてたし・・・。

    新人さんとは思えないくらい、面白かったです。

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    投稿日:2012.09.30

  • やお

    やお

    “「否定はしない」
    「うう……」
    「だが、誰にでも平等に毒舌を吐くという点は評価できるぞ」
    「え?」
    「権力者に媚びることがないというのは、悪くない。誰にでもできることではないからな。お前は、この俺に対しても態度を変えないではないか」
    褒められたと思ったら、やっぱりけなされていたようだ。クリスタはますます落ち込んだ。
    (どうせ、私なんか……)
    「お前は、俺の父や兄にも物怖じしないんだろうな。奴らに会わせてみたいと思う人間は、お前が初めてだ」
    独りごちるようにそう言って、アロイスは喉の奥で笑った。
    「な、なに?」
    「この俺に面と向かってああまで言える人間は貴重だ。お前の毒舌癖、ルクアンの精霊のように面白いとおもってやることにしよう」「本当?」
    「ああ。それに……、なかなか可愛くもあるぞ?毒舌を吐く時のお前の表情は」
    思わずクリスタは、ぽっと頬を赤らめた。この毒舌をまともに浴びた人に、面白いなどと言われたのは初めてだ。それに、毒舌癖を出している時の顔を可愛いなどと言われたのも——。
    「百歩……いや、千歩以上は譲ってな。普通に考えれば、とても腹が立つ」
    「……」
    一瞬持ち上げてもらったと思ったら、あっという間に谷底まで落とされた。またもがっくりと項垂れたクリスタの顔を、アロイスがこねくり回した。妙に楽しそうだ。”[P.91]

    普通に暮らしてた欠点持ちの女の子が実はお姫様でした。

    王道と言えば王道だけど、立場が一筋縄でいかない危うさがあるところ良かったし、最後の妖精の件の展開は好み。
    毒舌吐いてるときは呪われているというより取り憑かれてる感じ。口調が。
    カイはお金で動くと見せかけて人に従う人……じゃなくて本当にお金で動く人だった。
    ヴィルマちゃんよく見ると頭に一杯花付けてるね。
    冒頭辺りを読み返すとちゃんと伏線だった。面白い。

    “「——この大ばか者め、なにが養父のためだ!貴様、自分のことしか考えていないだろう。そんなことだから、友達の一人もできないのだ!少しは他人の気持ちというのをだなっ……」
    「なにを言う。自分だって、友がいないと嘆いていたではないか」
    「それは……。い、今はそんなことは関係ないだろう!ええい、放せ!放さんかぁっ!!人の弱みにつけ込みおって……!!」
    「弱みを見せる方が悪い」
    「ばか者、卑怯者!つけ込む方が悪いにきまっていようが!誰か起きていないのかっ!?王女の危機だぞ、助けに来ぬかーっ!!」
    夜が明け、太陽が空高く上るまで、毒舌姫と食わせ者王子の攻防は続いたのだった。”[P.279]
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    投稿日:2012.07.10

  • LUNA

    LUNA

    12年7月刊
    2011年度ノベル大賞佳作受賞者のデビュー作。
    受賞作とは別のシリーズでデビューだけど、変わった欠点を持つ女のコの冒険譚という点では共通点があり、イメージを裏切らないデビュー作でよいと思う。
    物語は王道中の王道で素晴らしいです。編集さんがこんなの書いてほしいって作品じゃないのかな。かなり担当さんの意見が入ってると思う、プロットに。
    読みやすくてエンタメしてて、新人さんなのに素晴らしいです!
    続きを読む

    投稿日:2012.07.06

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