【感想】春琴抄

谷崎潤一郎 / 角川文庫
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • iromy

    iromy

    なかなか読みにくかったものの、なんとか読み切った。
    すごい関係すぎて、美しいのか恐ろしいのか分からなくなってくる。勝手に「純愛物」というキラキラしたイメージを持っていたのが、全然違っていて驚き、しかし確かに純愛には違いないと納得もした。続きを読む

    投稿日:2024.03.28

  • まお

    まお

    作品紹介とか他の人の感想でマゾヒズムについて触れられていたけど、マゾヒズムは加虐されること自体に喜びを感じることを指すと思っていたので、佐助がそうかと言われると違和感がある気がした。佐助は春琴に加虐されることも厭わないくらい春琴を愛していたけれど、加虐されること自体に喜びを見出していたわけではないような、、?相手のために自傷行為をすることはマゾヒズムに含まれるのか?そもそも佐助のそれは性的指向だったのか?そっちの方面には詳しくないのでわからないが、2人のそれは形はどうあれ確かに強烈な愛だったんだと思った。あと句読点があるべきところになく、読むのにかなり苦戦した。続きを読む

    投稿日:2024.03.23

  • shinjif

    shinjif

    このレビューはネタバレを含みます

    大阪道修町の薬種商鵙屋の娘にして、盲目でありながら三味線などの芸事に天才的な才能を見せる春琴。
    彼女の身の回りの世話一切を任され、お嬢様育ちで高慢な態度をとりがちな春琴の罵倒に耐えて仕える丁稚の佐助。
    春琴の美しさよりも、佐助のマゾヒスティックなまでの献身を描いていると言える。
    春琴が他人の不興を買い、顔に熱湯をかけられ、その火傷痕を見せたくないと言う春琴に対して、変わり果てた春琴を見たくないが、変わらずに仕えたいという思い故に自ら選んで盲目になる佐助の、その自分の目を針で突くシーンは、読んでいてゾワゾワする。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.09.10

  • まぬえもん

    まぬえもん

    最初はなよい男とうざい女の話かと思っていたが、ここまで徹底した愛になるともうすごい。本当に彼女を理解し彼女につくした強い男だった。文体も流れるようで面白い。

    投稿日:2023.07.16

  • 牛乳パン

    牛乳パン

    恥ずかしながら初めて読んだ。文体が独特でしたが、だからこそ流れるように入ってきた。個人的に谷崎のマゾヒズムと美が好きなので、良かった。春琴に対して勝手に柔らかく優しい印象を持っていたので、裏切られて良かった。盲目は真っ暗ではないという感覚を生かした、2人の世界の完成だと思う。映画化されているが、若干映像化された春琴抄を見たくない気もする。続きを読む

    投稿日:2023.07.13

  • やすこ

    やすこ

    この話のように何か大きな事故が無かったとしても、時間や環境が変わると、人間の容姿や性格変わっていくものだと思う。相手の好きなところ、好きな姿を最高のところでストップしてしまいたい、ストップしてほしいって、すごい欲だなと思った。
    生きている時から夢の中で会っていたって、すごい表現。
    続きを読む

    投稿日:2023.04.22

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