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鬼塚忠 / 角川文庫 (11件のレビュー)
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本の虫
花道初心者で、「池坊」の名前しか知らない状態で手にとってみた。 「花道」になるスタート地点を、親しみやすいキャラクターとして描かれた池坊専好さんを通して感じることができた。 今日会えた人に、明日はもう…会えないかもしれないと思いながら過ごす戦国時代。 一期一会を大事にした千利休との親交を絡ませることで、より深みのある物語になっている。 刀を持たず、花人には花人のやり方での大戦。 ゆかりのお寺、六角堂へも訪れてみたくなる。続きを読む
投稿日:2023.08.11
advicekiyomidosu
武にも秀で、美にも造詣の深かった信長の背中を憧憬と尊敬の目で追い天下人となった秀吉には、すでに叱ってくれる人もなく、元来持っていたコンプレックスゆえますます頑固に頑なになってゆく。 京都など商業に関し…ては、都をおおいに発展させたが一旦火がつくと後戻りできなくなってしまった癇癪は、残忍な刑の執行とともに、人々から心を離れさせようとしていた。 利休と秀吉の葛藤は「利休にたずねよ」と言う直木賞作品でも有名。利休の他にも花の美の巨人、「池坊家」があった。 特に利休と活動時期を同じくした池坊専好は華道を大きく発展させた芸術家だ。 その池坊専好と、利休の親交を描き、芸術家と権力者の戦いを描いたのがこの作品。 もし手元で読む機会があったのなら、ぜひにおすすめしたい作品です。 この作家、現代小説「カルテット!」「僕たちのプレイボール」も手がけた。続きを読む
投稿日:2021.07.16
Hajime I
人の考えの多様性を認めることの大事さと落とし穴について気付かせて頂きました。 専好さんのあっけらかんとした中に、こだわりのある生き方も魅力的でした。
投稿日:2019.01.20
r1010039
戦国の時代に生きた専好と利休。 花と茶と異なれど、ふたりの美を求める姿の真っ直ぐで素敵なことといったら! 花で戦さとは、どういうこと? と思っていたけれど、戦さの終結が気持ちいい。 有から有を見出…だす、専好さんの立花を拝見してみたいなぁ。続きを読む
投稿日:2018.11.26
はりー
西国巡礼した折に、お参りしたお寺。 そうか、そういうバックボーンがあったのか・・・。歴史っておもしろい。
投稿日:2017.10.15
tomojuju
池坊ってこの時代からお花で名を挙げていんですね。 元々はお寺の住職ってゆうのも驚き。 最後の戦、お見事でした。 2017.6.26
投稿日:2017.06.26
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