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司馬遼太郎 / 文春文庫 (53件のレビュー)
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総合評価:
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たぐち
自身が思う美と忠誠を生涯にわたって体現した乃木希典。ひとつひとつの挙動からクライマックスの切腹に至るまで、全てが美しく思えてくる。死を前提とした武士道、己の信じた善を(成否を案ずることなく)実行する陽…明学に通ずる部分があるという。 彼の陰鬱さや滑稽さ、間の悪さもひっくるめて、明治帝や児玉源太郎がそうだったように我々もいつのまにか魅了され心を揺さぶられる。『どこかひとの庇護意識を刺激する』という表現がまさにぴったり。 中盤、日露戦争における旅順攻略のあたりは坂の上の雲で読んだ内容で中ダレしたけれども、司馬遼太郎の眼鏡を通して見た乃木希典とその周辺はとてもドラマチックで一気に惹きつけられた。 お七、妻静子は最期に何を考えたんだろう。ひとは15分間で覚悟を決められるものなのだろうか。または乃木希典という人物が静子の心も動かしたのか。いやはや自分にはそこまでスピる自信がないな…。 続きを読む
投稿日:2021.11.21
saya
このレビューはネタバレを含みます
坂の上の雲の内容を見れば、大体この本の方向性は検討がつくことと思う。 筆者が「自分の思考を確認するために著した」という本。 乃木希典を好んでいたとは思えない司馬氏の目を通した 『史実』であることに変わりはなく これが真実乃木希典であったかと言えばなんとも言えないところ。 最期の時を前にし、静子夫人の胸中はいかばかりであったか。 後味が良いとは言えない話である。
投稿日:2021.08.30
You can
司馬さんは、乃木ファンではない。 では、何故この作品を書いたのか? 確かに乃木希典の精神主義は、その後の日本陸軍に負の影響を与えた。 だが日本男児には、生まれ持った武士道精神が宿っていて何故かこの愚将…乃木希典に惹かれてしまうのかもしれない。 奥さんには、同情しますが…。続きを読む
投稿日:2021.02.21
りゅうじ
p.195 かれのみはその前時代人の美的精神をかたくなに守り、化石のように存在させつづけた。 坂の上の雲でもそうですが、司馬遼太郎は乃木希典がよっぽど嫌いだったのかな。
投稿日:2020.12.24
マドメジュ
陽明思想とナルシスティズムに凝り固まった軍人で、自分の友達や仲間にはしたくないと思った。 だけど少し自分に似ているところもあった。 同族嫌悪…?
投稿日:2020.12.18
mororin
児玉源太郎によれば軍人の頭脳は柔軟でなければならず、新しい現象に対して幼児のように新鮮な目を持たねばならない 将器というのは教育によるものではなく、ついにはうまれついての才能によるものであろうか 軍人…というのはいったん腰をすえた作戦観念や地理的場所から容易に抜けだすことができない職業人 ↑ 私は、児玉源太郎将軍が好きです。続きを読む
投稿日:2020.05.24
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