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山田雄司 / 角川選書 (7件のレビュー)
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総合評価:
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棚田 弘一
映画やマンガ、ゲームなどの影響が強い忍者のイメージが世間一般にある。いまだに本来の忍者とは何だったのか不明なところが多いようで、その歴史を研究した本。 忍者、というよりスパイに相当する役割は紀元前の…遥か昔からあり、孫子の兵法にも「間諜」が出てくる。日本でも、平安時代あたりから諜報活動の重要性から存在していたようだ。 最も忍者が活動していたのはやはり戦国時代。しかし現代のイメージとは異なり、傭兵だったり武士の中の一部だ。それが泰平の世になり、武士同様に警護職に就く傍ら、権威付けと精神性の向上に向かい、宗教感や日本人の民族性と絡み合ってエンターテイメントに繋がっていったようだ。 暇になった武士が権威付けに邁進していった構図と似てるのか…と少しがっかりしつつも、創造力を膨らませて日本の文化の一つとしてエンターテイメントにしていった人達の功績を評価したい。続きを読む
投稿日:2022.02.13
晴川雨読
柔術・剣術・砲術などと同じように忍術っていう習い事になる前は、基本戦うのではなく偵察・スパイ要員とのこと。 なので、情報を持ち帰るために、逃げる・隠れる・見つからないってものに特化していたらしい。 分…身の術とかそういうたぐいは、江戸時代以降の一般大衆向けの見世物として広がっただそうだ。 https://seisenudoku.seesaa.net/article/472425859.html続きを読む
投稿日:2020.12.13
nono
序章p.9の、 忍者は「忍び」と呼ばれ、史料上確実に存在が確認できるのは、南北朝時代(1336-92)以後で、その起源は十三世紀後半に荘園制支配に抵抗した悪党にあると考えられる。忍びは、乱波(らっぱ)…、透波(すっぱ)、草、奪口(だっこう)、かまりなど、地方によりさまざまな名前で呼ばれ、忍者という呼び名が定着したのは昭和三十年代になってからのことである。 この一文に尽きるかな。続きを読む
投稿日:2019.10.19
reso100
凄い量の資料を駆使して忍者を具体化してくれる本だが,古い文を読むのはきつい.伊賀甲賀の地元の三重大学に忍者の研究拠点ができたことは素晴らしいと感じている.忍びとして必要な十の要素がp. 117に挙げら…れているが,これが達成できるのはまさに忍者だと思った.続きを読む
投稿日:2016.11.02
mokunokami
おそらく史上初の歴史学者による「忍者」の研究。歴史的存在としての「忍び」は情報収集・攪乱や後方支援を主とする工作員で、巷間に伝わる「忍法」「忍術」や超人的戦士像は近世以降のフィクションであることが明…示されている。続きを読む
投稿日:2016.10.24
おおきに!(smoneyb)
洋の東西を問わず大人気のキャラクターといっていいだろう、NINJA。様々な映像作品に出てきて、敵の城に忍び込み、お姫様を救出する。 そんな派手なキャラクターとしての忍者ではなく、戦国時代から江戸時代…へ、そして陸軍中野学校から現代に続く、本当に存在した忍者についての解説書。 忍者の重要な仕事は、戦国の世にあって、敵の情報を手に入れること。そして、その情報を主君に届けること。 そのためには、なるべく敵に気付かれず、万一みつかってしまったら、戦うのではなく逃げる。潔く死んでしまったら仕事は果たせない。みじめでもなんでもいいから生き延びて、情報を伝える。 そんな本物の忍者の姿を、現存する文献資料等からあらわにする。 といっても、退屈な歴史書ではなく、手裏剣や鍵縄、クナイなどの忍者道具の図説なども載っているので、楽しんで読むことができる。 本物の忍者の入門編として読める本だと思う。続きを読む
投稿日:2016.08.05
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