【感想】ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密

ポール・アダム, 青木悦子 / 東京創元社
(19件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
3
8
5
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • す

    主人公、そんなすごい仕事をしていたのか…前作ではまったく気づかなかった……

    歴史上の人物、主にパガニーニやロッシーニの恋愛模様が複雑に絡んだ贈り物のやりとりが読み応えあった

    投稿日:2024.03.02

  • じゅう

    じゅう

    イギリスの作家ポール・アダムの長篇ミステリ作品『ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密(原題:Paganini's Ghost)』を読みました。
    『ヴァイオリン職人の探求と推理』に続き、ポール・アダムの作品です。

    -----story-------------
    名職人にして名探偵が天才演奏家パガニーニをめぐる謎に挑む!

    名ヴァイオリン職人ジャンニのもとに、パガニーニ愛用の名器“大砲(イル・カノーネ)”が持ちこまれる。
    修理の翌日、美術品ディーラーの撲殺死体が発見された。
    彼はホテルの金庫に黄金製の箱を預けており、中にはエリーザという女性がパガニーニに宛てた古い手紙があった。
    これは事件解明の手がかりなのか? 
    名職人にして名探偵が“悪魔のヴァイオリニスト”をめぐる壮大な歴史の謎に挑む! 
    解説=青柳いづみこ
    -----------------------

    2009年(平成21年)に発表されたイタリア・クレモナに住む初老のヴァイオリン職人・ジャンニを主人公とするヴァイオリン職人シリーズの第2作にあたる作品… 前作の約1年後という設定の物語です。

    名ヴァイオリン職人ジョヴァンニ(ジャンニ)・カスティリョーネのもとに一挺のグァルネリが持ちこまれた… 天才演奏家ニコロ・パガニーニ愛用の名器“大砲(イル・カノーネ)”で、コンクールの優勝者エフゲニー・イヴァノフがリサイタルで弾く予定だった、、、

    修理を終えた翌日、リサイタルに来ていた美術品ディーラーであるフランソワ・ヴィルヌーヴの撲殺死体が発見される… 彼はホテルの金庫に黄金製の箱を預けていた。

    中にはエリーザ・バチョッキという女性がパガニーニに宛てた1819年の古い手紙があり、彼女がパガニーニに何かを贈ったことが書かれていた… 殺人事件解明の手がかりなのか? 名職人にして名探偵が“悪魔のヴァイオリニスト”をめぐる謎に挑む!

    前作に続きヴァイオリン職人のジャンニが素人探偵として友人の刑事アントニオとともに事件の謎を解き明かす展開、、、

    連続殺人事件と思われる3件の殺人と、事件の発端となった200年前の歴史上の謎―黄金の箱と、その中に収納されていたはずの宝石細工のヴァイオリン、そして幻のパガニーニの楽譜"セレナータ・アパッショナータ"―の謎を解明して行く… それに若きヴァイオリニストのエフゲニーの失踪事件が絡んでいくという物語でした。

    前作同様に、現代でリアルに発生している事件と、過去の事件の双方の推理を進める展開が愉しめましたね… ヴァイオリンやクラシック音楽の知識があれば、もっと面白く読めたんじゃないかな。
    続きを読む

    投稿日:2022.09.18

  • さけといわし

    さけといわし

    ヴァイオリン職人シリーズ二作目。
    歴史ミステリな感じもあるシリーズだが、歴史の中でも音楽家や職人に焦点を当てるので、曲や楽譜、周囲の人間に関連した謎が多い。今回はパガニーニに主軸を置いている。
    主人公も変わらず職人お爺ちゃんで、前作で相方と化した音楽仲間である警官とのやり取りで安心する。
    事件(が起こった原因そうな骨董品の謎)と並行して、若いヴァイオリニストの話も挟まる。母親が毒親過ぎて読んでいるこちらも疲弊するので、正直ノイズだと思っていたのだが、終盤で彼も無駄ではなかったかなと思う。

    縁のない世界故、登場人物や音楽家・その周囲の人物を把握することは簡単ではないが、それを知るきっかけにもなる、そんな小説。
    続きを読む

    投稿日:2020.09.24

  • korosk

    korosk

    精巧に良く出来ている、淡々と進みながら山場も何度かあり、何度も感心させられる。なんと言っても、主人公のバイオリン職人のジャンニが、思慮分別があり、思いやりもあり、人柄も良いので、安心して読み進められる。それでいて二転三転と事態が変わり読む者を飽きさせない。続きを読む

    投稿日:2020.09.18

  • hollyhocksin

    hollyhocksin

    このレビューはネタバレを含みます

    シリーズ第2作目。今回は18〜19Cにかけて、現代においても有数のヴァイオリニストであり、作曲家と知られるバガニーニと彼の愛したグァルネリ・デル・ジェスが製作した「イル・カノーネ」(大砲)という名器にまつわる話。ヴァイオリンは殺人の動機となりうるのか?Yes。ストラデイヴァリと同様にグァルネリの作品もとても高価であり、殺人を犯しても自らのものにしたいと思うような名器。しかし、高価であるという事だけでなく、全ての価値ある(誰にもでもというわけではないが)モノにはそういう魔力が潜んでいるのであろう。バガニーニは天才にありがちな、奇人であり、そして恋多き一生経る。彼はエリーゼの愛人であった過去を持ち、彼女はナポレオンの妹であり、波乱の人生を送った人でもある。音楽とヴァイオリン、ヴァイオリニストと女性。歴史に埋もれた過去を主人公は、少しずすつ紐解き、犯人にたどり着く。一作目と同様に欧州ならではストリー。そして、中盤からは主人公の恋の話が生まれ、最後の余韻となる。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.08.28

  • より

    より

    図書館で。
    若きロシアのヴァイオリニストと有名なヴァイオリンを直す所は覚えているんですが…事件はどんな事件だったか…
    エージェントみたいな彼が殺されて…って話だったか。あ、そうだ。贈られた楽譜と黄金だかのヴァイオリンの話だった。

    人生を変える影には異性アリってのは…ありがちだけど大抵の場合は真理なんだろうなぁ…(笑)
    続きを読む

    投稿日:2020.02.25

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。