【感想】血翼王亡命譚I ―祈刀のアルナ―

新八角, 吟 / 電撃文庫
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
2
2
5
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • のこ

    のこ

    全3巻完結。
    良くある剣士と王女の冒険譚との最初の予想は1巻目で覆されて、それから海外のSF作品のように、こことは違う世界に浸りました。
    最後の『後書き』を含めとても素敵な作品構成だと思いました。

    投稿日:2021.08.03

  • Mu

    Mu

    剣と魔法のハイファンタジー。
    世界観が結構独特。

    言血と呼ばれる人の血液に知識や記憶や想いや痛みが記憶され、王族はその力を歌によって引出し奇跡を起こし、戦士はその流れを制御することで力を引き出す世界で、王女とそれを守る騎士が罠に嵌って命を狙われる物語。

    普通のライトノベルに比べ、なかなかよく書き込まれている印象。
    字が小さくて読むのが辛い(笑)

    読んでて驚いたのは、いろいろあって最終的に少年が姫を助け出す王道展開になったなっと思ったら、その姫が亡くなってしまったこと。
    え? ヒロインいなくなっちゃったよ? いいの? と思った。
    タイトルにIと付いているからには最初から2巻以降もあるはずなので、ヒロインを失ったこの後の展開が難しいなあ。
    旅の仲間のもう一人の少女では役不足だし……と思ったのだけど、よく考えたら、この世界では人は言血を命の水にたらすことによって生まれてくるはずなので、たぶん、アルナの言血が注ぎ込まれた剣によって、この先彼女はきっと復活するんだろうな。
    そして、彼女を罠にはめ、殺した彼女の母親である現国王への反撃と、王権奪還する展開までは読めた(笑)

    ただ、主人公が精神的にわりとへたれなので、スカッとするところがないのが、もう一つかなあ。
    取りあえず、予想が当たるか、次巻も読んでみるか。
    続きを読む

    投稿日:2016.09.21

  • skyufo

    skyufo

    成人の儀を行うために赤燕の森へと向かった王女と二人の護衛は
    夜の森で何者かの襲撃にあう

    限定的にしか知られることのない儀式の日取りの漏洩
    一向に見えない敵の意図

    真意を探るため逃避行を続ける王女と護舞官はやがて
    その足下を揺るがすほどの真実へとたどり着くのだった


    ***

    衝撃、のひとこと

    きっとこうなるだろうという予想が裏切られたのもさることながら
    シリーズものとして次巻が出るというのにこのラスト!と驚きを隠せない
    願わくば、しゃべる剣☆的な展開にはならないことを…

    とにかく文章がとてもよかった
    描写や表現、間の取り方みたいな空気も
    しっかり物語に引き込むようになっていて巧いなぁと!
    戦闘シーンの息詰まる感じも良かった
    稚拙すぎず難解すぎずな丁度よいバランスの文章

    設定も新鮮な点がいくつもあって
    しかもそれらを説明的に多くを語るのではなく
    徐々に物語の中での生活や息遣い、行動を通して伝えていくのが良い
    世界設定の最大のポイントと思われる「言血」というものの理解や
    言葉の重みのようなものがとても大切にされている

    その若き燕たちが降り立つところはどこになるのか
    非常に楽しみ
    続きを読む

    投稿日:2016.06.05

  • 事務員H

    事務員H

    巻末広告(だったかな?)に掲載されていて、なんとなく気になったのでぽち。おもしろかったです。展開が「え。うそ。はい!?」ってなりました。決して俺強な主人公ではないけれど、だからこそ、盲目的とも言える想いについ寄り添ってしまいましたね。
    しかし、世界設定がほんとすごいなあって。「こうある!」という概念を揺さぶられた感じがします。説明すべき、と思っているところをそうくるか! って。つづき、出るならば買ってみようと思います。
    続きを読む

    投稿日:2016.04.30

  • しろかぎ

    しろかぎ

    言葉を話せない高貴な少女と、彼女を守るため戦う少年は、書庫で出会った。手語という二人だけのことばで二人は語り合う……『図書館の魔女』かな?と最初は思いましたが、いろいろと違いました。うん、これもいいですね。
    猫の血、蛇の血、鳥の血、言血、調伏、護舞官と王族に、王鳥、翼。豊かな世界観が魅力的。
    ただ、できればもっと一つ一つにエピソードを盛り込んで、じっくり進めてほしかったような気もする。三巻構成くらいでも良かったかも。
    続きを読む

    投稿日:2016.04.26

  • Kscul

    Kscul

    【ブクログ様の献本で】
    頂戴いたしました。ありがとうございます!
    ラノベ書きの勉強のためにも、とても参考になりました!きっと今後のためのレビューだと思うので、辛めに☆3とさせていただきました。

    「読書量は多く、サウンドノベル&ゲーム好きだが、ラノベ慣れしていない30代女」ということが前提条件としてのレビューは以下の通りです。

    ・はじめが、とてもとっつきにくかった
    です。献本でなければ、読むのをやめていました。ただ、一度世界観に慣れてしまえば、なんとかいける…かな?

    ・世界観そのものは、とてもとても作り込まれていて、言血のシステムも私的には好みでした。

    ・ベオル周りの話が薄い?

    ・ラストがここで終わったら、続きは苦しいのでは?という気も。

    ・それぞれのイベントがラストにしっかり意味を持って回収されていく構成は、流石とおもいました。

    今後のご活躍を楽しみにしております!
    続きを読む

    投稿日:2016.04.02

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。