【感想】チャーチル・ファクター たった一人で歴史と世界を変える力

ボリス・ジョンソン, 石塚雅彦, 小林恭子 / プレジデント社
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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ブクログレビュー

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  • katsukun

    katsukun

    チャーチルは一日にポル・ロジェのシャンパンを一パイント飲み、これにランチには白ワイン、ディナーには赤ワイン、夕食後はポートワインかブランデーを飲んだ。、

    投稿日:2022.11.20

  • nono0-0

    nono0-0

    ボリス・ジョンソンに興味を持ったこと、プラチナジュビリーでエリザベス女王関連の本を読んだらチャーチルの本をジョンソン首相(この時点ではまだ首相)が書いているというので手に取った。
    ボリス君がチャーチル大好きなことがよく分かった。こき下ろしている箇所もあるが、基本的には「大好きなチャーチルのことだからダメな部分もよく知ってるので!」というテンション。それにしても丁寧な罵倒のオンパレード。私が悪口や皮肉に感じるものは全てウィットに富んだジョークなんだろうな、と、引用されるチャーチルやその周囲の人々の言説から感じる。初デートの、カブトムシのくだりが好きです。続きを読む

    投稿日:2022.07.27

  • ponta602

    ponta602

    いかに世界史を知らない人だとあきれてしまいました。こんな大きな決断をした人がほんとにいたとは。
    太平洋戦争を外から知ったのは初めてでした。日本の視点からだと絶対にわからないですね。

    投稿日:2019.05.07

  • japapizza

    japapizza

     ロンドン市長を務めたことのある著者が、チャーチルの生涯を振り返る。プレジデントでリーダーシップ論の文脈で本書が紹介されていた。チャーチルを賞賛しすぎていて、ちょっと気持ち悪かった。世界史に疎いからか、なるほど、確かにという感覚はなく、へーという程度で、それほどリーダー論は読み取れなかった。


     彼が持っていたのは、スタミナ、パワー、どんなにうんざりするようなことからも逃げない強靭な精神力だった。

     近代の政治家で、チャーチルほど多くを達成した者はいない。彼は福祉国家を創設し、刑務所を改良し、海軍をつくり上げ、第一次世界大戦の勝利に貢献し、財務大臣を務め、ほかにも多くのことを手がけた。…
     …
     彼は一度も嘘をついたり、人を裏切ったり、陰険なことをしたりしたことはない。金銭に対しても淡泊だったことはいうまでもない。彼が自分の立場を決めた基準は、(a)それが正しく思えたから、もしくは、(b)自分のキャリアを前進させる役に立つと考えたからのいずれかだった。結局のところ、(a)(b)二つの計算を同時にすることには何の恥ずべきこともなかった。両方とも当てはまる場合は、政治的に正しい決断だろうと彼は考えた。
    続きを読む

    投稿日:2018.10.08

  • zr750c

    zr750c

    チャーチルの評伝で、著者は前ロンドン市長、前外相のボリス・ジョンソン。
    イギリスの政治において、チャーチルという要素が果たした大きな役割を説く。
    その役割とは、たった一人で、自由や寛容さといった美徳の側に頑として立ち、ブレない判断を示したことで、その結果、歴史の流れを切り替えることができたのだという。

    冒頭、1940年のロンドンで、ナチスの脅威に脅えて講和を選ぼうとする英国の閣僚陣と、徹底抗戦を選ぶチャーチルの対峙は引き込まれた。
    著者も閣僚の経験がある大物政治家だからこそ、遠慮なく筆を振るえたのだろう。

    その他の感想としては…

    ・記されたテーマは政治・経済・軍事・演説から、不倫疑惑、絵画まで幅広い。
    著者は、とにかくチャーチルが好きみたいで、あまり必要ではないような事まで調べ上げてこの本に詰め込んでいる。チャーチルとチャーチル夫人が両方不倫していたかどうかなんて、そんな事書く必要あるのかな。
    ただ、チャーチルという人への興味はかきたてられた。チャーチルの著書は、「わが半生」と「第二次世界大戦回顧録」しか読んでいないけど(どちらも面白い)、それ以外も読みたい。ゲイリー・オールドマンの映画も見たい。

    ・リサーチの協力者が豪華。
    チャーチルの子孫、キャメロン前首相、ケンブリッジの公文書館や教員のバックアップを利用して書かれている。
    それゆえに細かいやり取りなどの小ネタを追ったくだりが充実している。
    世に伝わる有名なジョークの多くをチャーチルが口にしていないなんて!

    ・生涯積極的に戦場に立ち入ることを好んでいる、戦場大好きおじさんだ。
    WW1で、敵味方の陣地の間にある無人地帯のパトロールにまで出かけていたのは知らなかった。
    チャーチル、ヒトラー、ムッソリーニ、ダラディエ、いずれも最前線を経験しているんだなぁ。

    ・軍事関係で間違いが多く見つかった。
    どれも本質的なミスではないのだけれど、信頼性をそこねるしょうもないミスが結構あった。
    著者も訳者も両方ミスをしている。
    なんというか、軍事について書くときにディティールや用語を無駄に盛り込んで嘘を書いてしまう著述家が良く居るけど、プロの翻訳家やボリス・ジョンソンまでその間違いを犯すのか…


    主な間違いは以下の通り

    ・「当時世界最大の戦艦だったイギリス海軍の巡洋艦フッドの…」
    フッドは戦艦でも巡洋艦でもなく、巡洋戦艦というカテゴリーの軍艦だ。
    原書をGoogleBooksで検索してみたが、HMS Hood - Then the largest battleship ever built -と書いているので、戦艦としたのは原書のミス。まぁ、これはちょっと許せる。
    巡洋艦は訳者の誤記のようだ。勝手に単語を加えるなら精査すべきだと思う。これは明確に×。
    そもそも、軍事マニア以外が読む本だったら、艦種をこまかく書く必要無いと思うんだよなぁ。

    ・「姉妹艦フッド(オランで攻撃の火ぶたを切ったあの船)…」
    原書ではsister ship HMS Hood…
    フッドに姉妹艦は居ない。

    ・「ベルファストの一二インチ砲から采配を振るう自分…」
    砲から采配というのはひとまずおくとして、ベルファストの主砲は6インチ砲だ…

    ・ホイッツァー砲
    榴弾砲という訳語を使わず、Howitzerを音訳している
    大砲の種類もさぁ、細かく書かなくていいんだよ。
    マイナーな用語を使いたくないなら、大砲でいいんだよ大砲で!
    続きを読む

    投稿日:2018.08.11

  • 鈴木卓実

    鈴木卓実

    チャーチルの人物伝としては、新しくかつ客観的な内容。歴史の専門家ではなく、政治コラムニスト、イギリス議会下院議員、ロンドン市長を経験した著者からの視点は政治的な現実感覚に根差していて、とてもリアル。

    投稿日:2018.04.18

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