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篠有紀子 / LaLa (2件のレビュー)
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総合評価:
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深川夏眠
昔、従姉の部屋でチョロっと読んで、長らく気になっていて、 ずーっと後になって入手し、確認した全3巻。 主人公が少年っぽい体型の女子という、性の未分化を暗示するかのような設定。 恋愛要素は薄く、主眼は家…庭の問題と、女の子同士の友情の濃いぃヤツ。 アクセントを添えるために男子も登場させている風だけど、 いっそのこと、いなくてもいいんじゃないかと思ってしまった。 こういう「男子は添え物」的な趣と、 少女同士の疑似恋愛感覚っていうのが、 ある年代までの少女マンガの一区画を形成していた印象。 舞台は「姫君たちの庭」であって、 男はまだ、精々その外郭を護衛する騎士の立場でしかなく、 彼女らの性愛の対象になり得ていなかったという、過ぎ去りし王国の物語。続きを読む
投稿日:2012.06.03
boogiebluebabe
小学生以来。読み返すと、ここまであからさまでおセンチな感じだったかしらん、と驚く。内田善美の「ひぐらしの森」の数ヶ月後に連載が始まっているのですね。男の子っぽい女の子は誰にも属せず、誰も所有せず、でも…人気者で、女の子っぽい女の子はエキセントリックで、正直で、ワガママで、たったひとつ以外は何も要らないという。女子間の愛情、独占、嫉妬は、男女間へと移行するまえのシュミレーションではなく、憧れと諦めと、抵抗と順応が、しっちゃかめっちゃかにブレンドされた、どういう女になるか、という自我の格闘なのだなー。いつの世も思春期はコムズカシク、女子ロールモデルは困難。 アルトはソプラノの下、女性の低音部のことですが、本来アルトの語意は高い。女性の低音部をアルトというのは、コントラルトの略だそうです。 Contralt。高いのに対する、の意。ほかに道があるはずと、模索は王道です。続きを読む
投稿日:2011.04.15
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