【感想】地球を「売り物」にする人たち

マッケンジー・ファンク, 柴田裕之 / ダイヤモンド社
(12件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • komoda

    komoda

    WINDFALL: The Booming Business of Global Warming
    https://www.diamond.co.jp/book/9784478028933.html ,
    https://www.mckenziefunk.com/#windfall
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    投稿日:2023.02.23

  • 一K

    一K

    地球温暖化をビジネスチャンスとして動いている企業や国のルポ。北極航路は想像がつくが、民間消防会社、防潮堤ビジネス、水利権といやはや色々あるものだ。

    投稿日:2021.02.23

  • paintbox

    paintbox

    氷河の下からわんさか出てくる油田や鉱床。北極の氷が溶けて新たな航路が出現して物流の費用が安くなる。水が無くなることを見越して、水に投資する。雪が減ってしまったヨーロッパのスキー場に人工降雪機を売りまくる・・・。
    これまで、「自らの利益のために多少環境が破壊されるのもいとわない」という仕事をしている企業はたくさんあると思ってきたが、まさかここまで「環境が破壊されることで利益が上がる」企業が多いとは・・・これじゃいくら環境保護をうたってもダメだと感じた・・。
    ただ、希望もある。遺伝子操作した蚊を使ってマラリアを防ぐとか、ハリケーンをコントロールしたり、石炭から排泄される硫黄を成層圏に散布して太陽熱を反射し、温度を下げる。みたいな研究がされているようだ。
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    投稿日:2020.02.05

  • honnyomimann

    honnyomimann

    ・人類の経済活動が世界規模の気候変動を引き起こしている,その気候変動は新たなビジネスチャンスにもなれば,今ある生活を追いやられる人
    もいる.

    ・資本のある,また,温暖化の恩恵を受ける北側の国が気候変動をチャンスと捉えたビジネスを展開しやすい.
    ・しかし世界全体で共有地の悲劇起きている

    ・個々人や国の利己的で合理的な判断が必ずしも肯定されるべきとは言わないが「先進国は早急に気候変動に対する対策をとるべきだ」と安直で実現性がない綺麗事で締めないところは効果が持てる.

    ・気候変動に対する危機感が行動に結びつかないのは,他者を犠牲にすることが遠回りなプロセスになると途端に鈍感になる(鈍感なふりをする)人のサガだと思う.

    ・気候変動に危機感を感じるまではいいが,綺麗事を叫ぶだけの人たち,「人間の経済活動がなければ今の気候変動は起きなかった」という推測や,「これからこういう対策を打てばこうなる」という,地球規模の複雑系に対する安直な予測を訴えるだけの人たちには自分も嫌悪感を覚える.

    気候変動→新たなビジネスチャンス

    水の先物市場ってあるのかな。これからできたりして。
    ⇨あったわ

    緑の長城, バングラディシュ, 護岸壁の販売
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    投稿日:2019.06.17

  • kozokanto

    kozokanto

    取材対象人物の多さに閉口した点はありますが、カナダ・オランダ・イスラエル・アメリカ(ロサンゼルス・ニューヨーク・マイアミ)・オーストラリア・セネガル・スーダン・マルタ・バングラデシュ・アイスランドと他国に取材し、日本ではほとんど取り上げられていない「気候変動ビジネス」に焦点を絞ったルポルタージュです。NHKスペシャルみたいな本です。
     登場してくる会社をグリードと揶揄するよりも、そこに日本がほとんど登場しなかったことが国力の差を見るようで気になりました(唯一、登場したのがセネガルで緑化活動をしている崇教真光)。先進国から見れば、地球温暖化という現象がもたらすビジネスチャンスが、ほんと多様な領域に及んでました。
     翻訳者柴田裕之のあとがきが非常によくまとまっているのですが、例えば地球温暖化によりグリーンランドは北極海路の通年化や資源の掘削経費軽減などデンマークから独立できるだけの国力を備えつつあるとか、地球の皆が一律に困るわけでないのが典型的な《共有地の悲劇》であって、地球温暖化は停めないというスローガンに対する各国の対応が足並みそろわない理由はこれなんだとわかります。幼稚なテーゼはグローバル社会では押しのけられるのです。
     そして、地球温暖化のしわ寄せが、富もなく対策もとれない、加害者要素のない貧困国に、旱魃(塩害による農地不適地の拡大)・水没・洪水という形で容赦なくしわ寄せとしてくることも(こちらのほうだけ偏って報道されているのが問題の1つ)。
     読む限り、地球温暖化は停止できるものでなく是非もなく到来するものとして適応せざるをえない事象だと諦念してしまいます
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    投稿日:2018.01.15

  • hana

    hana

    気候変動に伴う様々なビジネスを狙う人たちを取材した本。元の文章も長いんだろうけど、人の名前が多かったり、翻訳が直訳だったりと読みにくかった。

    投稿日:2017.05.20

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