【感想】チェーンレター

折原一 / 角川文庫
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 2.7
1
0
6
4
1

ブクログレビュー

"powered by"

  • もんがらかわはぎ@読書垢 児童書ホラー強化中

    もんがらかわはぎ@読書垢 児童書ホラー強化中

    このレビューはネタバレを含みます

    「これは棒の手紙です。この手紙をあなたのところで止めると必ず棒が訪れます。二日以内に…」 それは、単なる悪戯の手紙だった。真に受けるのも憚られるような内容の。しかし、その一通の手紙がとんでもない事件を巻き起こしていく!
    ***
    サスペンス色の強いホラー小説。読み切った後、ホラー小説?とやや首をひねる感じだが、ホラー小説だったと思う。ハラハラしたのでサスペンスミステリーの方がジャンルはあっている気もするが、超次元の事も起こったので、一応ホラーかなぁ。あらすじには一通の手紙から始まる戦慄の連鎖とあったので、読む前は「着信アリ」の様に、連鎖的に振りまかれる呪いのような不幸かと思ったが、違った。 事の始まりは、一通の手紙。「これは棒の手紙です。この手紙をあなたのところで止めると必ず棒が訪れます。二日以内に同じ文面の手紙を…」という緊張感に欠ける文面の不幸の手紙だ。棒が訪れるってなんだ?と思いながら読んだが、最後まで読んだら何となくではあるが納得できた。なるほどそういう事なのね。 読んでいて非常に頭の中がこんがらがる作品だった。一番最初の章で、一通の手紙から拡散された複数通の手紙を受け取った人間がどうなったかの顛末を書いてあったのだが、兎にも角にも登場人物が多すぎて誰がどうなったのかが、脳内で大混雑した。受け取った手紙を5人に送らないと不幸になるという文面なので、1人がルールに従って手紙を出せばたちまち鼠算の様に増えていくが、その受け取った人物のほとんどが書かれている印象だったので、ちょっと多すぎやしないかしらと思いながら読んだ。しかも、その最中にいろいろな人間の思惑が錯綜しており、それも混乱の元だった。(私の理解力にも問題ありだろう)最後まで読んで事のあらましを大体分かったうえで、読んだら整理がついて読みやすいと思われる。何度も読み直して、やっとそういう事か!とわかった気になるのだが、そこにまた別の人間の思惑が上書きされてその度に「うん?」となる。途中真相を明るみにする辺りはハラハラして一気に読み進めたが、解決したと思われた事件に、別の人物が横入りし、結局何だったのか……。犯人は、実体のある人間と、実体のない幽霊のようなものの二つがそれぞれ不幸をもたらしていたと考えていいのだろうか。オカルト的な部分と、サスペンス的な部分がうまく混ざり合ってないなぁというのが一番最初の感想だった。オカルト的な部分がないほうが、良かったような気もする。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.01.09

  • bklgman

    bklgman

    不幸(棒)の手紙を巡るホラー小説。

    ストーリー自体は面白かったのだが、キャラクターの相関関係が分かりづらく、特にエンディングが意味不明。

    投稿日:2013.01.14

  • 浅緋

    浅緋

    作者の名前に惹かれて借りたけど
    読みごたえがありました


    本当にこんなチェーンレター、メールがあったら怖すぎて夜も寝れないです……

    投稿日:2011.08.22

  • picopicopicori

    picopicopicori

    「不幸の手紙」「棒の手紙」
    あんまりホラーと思って読んではいなかった。
    描写はわりと分かりやすくて想像しやすいと思う。
    トリックは途中で気が付いてしまったが、なかなか面白いかな。
    長いけど一気に読めました。
    まぁ、古本で買って読むくらいがいいかも。
    続きを読む

    投稿日:2011.02.20

  • ながつき

    ながつき

    初めて読んだ作家さんでした。
    「不幸の手紙」の連鎖。
    迫り来る恐怖。
    ゾクゾクしてページをめくる手が止まらず、
    思わず電車の降りる駅を乗り過ごしそうになりました☆

    でも、ですね。
    読み終えて、もやもやが解消されなくて・・・。
    犯人も分かったのに、何であんなに読了感が悪いんだろう?

    ミステリー作家さんがホラーを書かれたとの事ですが、
    本職であるミステリーも同じようにラストがこんなカンジなんでしょうかね??
    他の作品を読んで確かめたいような怖いような。

    ホラーとして良かったと思います。
    続きを読む

    投稿日:2010.06.25

  • みお あまと

    みお あまと

    いわゆる不幸の手紙のホラー。
    でもコレは「不幸」ではなく「棒の手紙」。笑
    以前から読みたかったのだがやっと手にしました。
    定評のある(…のかな?)作家様だけあって、ストーリー展開は秀逸モノ。
    だけど怖いかと言われれば「うーん」といった感じでした。
    昔も今も「不幸の手紙」は嫌なものなのだと実感しましたよ。
    むしろ受け取った時点で不幸なのでは?
    だって自分を不幸に陥れようとしている人がいるって事が分かるんですからね。
    続きを読む

    投稿日:2010.06.18

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。