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吉村昭 / 角川文庫 (1件のレビュー)
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ゆぅ
『再婚』・・タイトルにひかれて読みました。 ある程度年齢のいった人ならば現在配偶者がいる、いないにかかわらず、 1度や2度は頭をよぎったことがあるのではないかと思います。 「老眼鏡」「男の家出」「再…婚」「貸金庫」「湖のみえる風景」「青い絵」「月夜の炎」「夜の饗宴」の8編からなる短編集です。 時代背景は今より少し遡りますが どの話も男の人生の岐路においてありえそうなことを、 全くの男性目線で描いています。気に入ったいくつかを紹介します。 「老眼鏡」 真面目すぎて見合いも断られ、やっと結婚相手がみつかって本当は嬉しいはずの結婚式を目前にして・・ またもや悩みが。 今まで女と寝たことがなく結婚相手と性交渉がちゃんとできないのではないかという不安を先輩に相談すると 意外な人、彼らが学生時代の下宿の「おかあさんに教えてもらえ」と・・ 50才近い未亡人(まだまだ美しさを残している)に結婚の報告をして自分が女性と未経験だと伝えると教えてくれると・・何年も前の先輩からの言い伝えだと。 その人から条件は結婚式に招待することだけ・・ そして何事もなかったように静かに「おめでとう」と言って帰る。 そんな話です。後輩を思う先輩側からみて書いています。 *読んでいて^^そんなことって!って思いましたが、 不思議といやらしさはぜんぜん感じず、かえってその「おかあさん」には神々しささえ感じられました。 一昔二昔前とはいえ真面目な青年たちは大変だったのだと思いました。 愛情さえあれば、わざわざ練習しなくても・・(笑) そんなもん自然に成っていくものだと思っていたのは何も知らなかった女性だけだったのでしょうか(笑) そこが・・笑っちゃいけないけど^^笑えたところでした。 「男の家出」 定年退職を機に妻から去っていく男、その後、好きな女ができそして死んでゆく。男の最期は幸せだったのか・・ *まあ・・身勝手な行動を一方的な男目線から美化しているようにも思えるが、女性として妻として身につまされることも確かです。 「再婚」 妻を亡くした初老の男が、その愛する妻への思いにかられながらも、なんとなく再婚をしてもいいかと・・ 昔、好きだった女と会うも、そのちょっとした所作に違和感を感じてしまうという話。 *へ~男性ってこんな風に思うんだ~って思いました。 でも、同じ状況なら女性のほうがもっと厳しいかなとも思いました。 その他の5編もなかなか面白かったです。続きを読む
投稿日:2011.08.22
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