【感想】「美人」の条件

好き。

【旅のちから】の「人間は、時間を誰か他の人のために使っているときの方が安心もできるし充実感もあるのではないだろうか。仕事をしていたり、誰かの要請に応えていたりする方が「これでいいのだ」という…手応えを得られる。

【HOW TOの功罪】の、「自分の弱い頭で考えられることは全部やり尽くして、そこで初めて人様の教えに頭を垂れてみたわけだ。だからこそ、その本の言わんとするところが、３行でわかったのである。自分に足りないところが、一瞬でわかったのである。」「その本がいい本かを見極められるのは、自己流で思うさま苦しんだあとだけ、ではないかと思う。」続きを読む

装丁が綺麗で見てみたくて、つい買ってしまった本。


内容は本当にざっくばらんな経験談から、とことん美につっ込んだ内容まで、話題が多岐に渡っているなかに通底するものが在って、その芯が、読むという行為の…中でわたしのなかにひたひたと、水でじっくりと満たされていく様な感覚になりました(うまく伝わらない気がしますが、やっぱり書くことってむずかしい‥)。

この人のエッセイのばかに面白い感じは、このブログを参照されたい。→→ http://d.hatena.ne.jp/iyukari/touch/20120310/p1

主に女性誌や、美容師の業界紙に掲載された文章が多いため、タイトルは《「美人」の条件 》となっているけれど、内容的には最終章など『美の条件』と表題していいくらい、とても哲学的な内容になっていた。でも、兎に角 本文全体を通して愛に包まれた、温かい文章で出来ていたので、心がじんわりと温かくなりました。(’－’ )続きを読む