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半藤一利 / 平凡社 (10件のレビュー)
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総合評価:
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ginkan2
A面に続いて拝読。このB面の「民草」の空気感を感じることで、より深い学びになると思いました。A面でも感じましたが、この時代のマスコミってどうなんでしょう? 軍、指導者は勿論のこと、マスコミ、そして、著…名な文学者まで、、、。空気というものに人間は巻かれたしまうものなんですね。増長、無責任、同調。現代にもありますよね。少なくとも、しっかりとこの時代のことを学ばなければならないと再認識しました。続きを読む
投稿日:2023.10.05
おぬま
図書館で借りた。 昭和が始まり、戦争が終わるまでの20年を、政治史観点でまとめたのが"A面"昭和史とし、一般民衆の生活史をまとめたのが本書"B面昭和史"である。 戦後はテレビ文化もあり、どんな生活を…していたかは想像しやすいが、戦前はその媒体が乏しく、私は勝手に江戸時代から大して変わらないような文化を想像していた。それが流行唄やエログロ・ナンセンスなどの流行語など、「一般庶民の感覚は、今と大して変わらないじゃないか!」と衝撃を受けた。 一般民衆が戦争を望んだ側面があること、戦争が進むにつれ変わっていく生活、著者が東京大空襲時に東京の中学生だったことでリアルな記述、経験によって積み重なる生きる知恵、終戦に対する虚無感、様々な記載が非常に染み入る。 A面と重ねて、読むべき1冊と感じました。続きを読む
投稿日:2022.12.22
takeshi3017
著者が幼かったころ=太平洋戦争前後の国民の身近な出来事をとりあげ、主要な歴史(A面)では語り切れなかった文化や風俗の歴史を知るとともに政府が翼賛体制を作り上げ国民をいかに戦争に巻き込んでいったかを知る…うえでとても役に立つ一冊だった。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou27603.html続きを読む
投稿日:2020.01.05
tabonatu50
戦争というものの恐ろしさの本質はそこにある。非人間的になっていることにぜんぜん気付かない。当然のことをいうが、戦争とは人が無残に虐殺されることである。焼鳥のように焼け死ぬこと。何の落ち度もない、無辜の…人が無残に虐殺されることである。続きを読む
投稿日:2018.01.14
aikow
終戦(敗戦)までのB面昭和史。下町や浅草の少し聞いたことあるような事件の話が多くてすいすい読んだ。祖父母もこんな雰囲気の中を生きていたのかなと思いながら。このB面史は家族が被害にあってないせいかいつま…でもどこかユーモアがありながら空襲、敗戦に至る。空襲の翌朝の人間の焼死体をただヤキトリと同じだ、と何度も繰り返す引用文同様、半藤さんの文章もある意味リアリズム。続きを読む
投稿日:2017.03.18
schuma
前著「昭和史」のB面ということで庶民版というか半藤さんの半生を再収録したような新作。 戦争に向かわせたのは政治だけではないとわかるが、逆に政治は庶民を蔑ろにし分かろうとはしなかった結果が、あの悲惨な戦…争である。 国同士の喧嘩の最中、国内では陸軍と海軍による子供の喧嘩をやっている。この間に何人の命が失われたのだろうか。退く勇気は必要だけど、誰もそれを持ち得なかったのは現代も変わらずか。 考えようによっては、人心を一つの方向に向かわせた政治力は凄いのかもしれない。その政治力を現代で発揮できればもっと良い日本になるのだろうか。それとも悪の道は安易に進みたくなるものなのであろうか。 戦争は批判するが、この国の教育は自ら起こした戦争について深く学ばない。何がいけなかったのか庶民の目からの歴史も学ぶべきであろう。 蛇足だが半藤さんの悪ガキっぷりを想像しながら読むのも面白い。続きを読む
投稿日:2016.12.04
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