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アントニオ・ゴンサルベス, 株式会社プロシステムエルオーシー, 日本オラクル株式会社 / 翔泳社 (2件のレビュー)
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総合評価:
"powered by"
fukayanegi
JavaSEの範囲を解説する本は山のようにある。 一方、JavaEEについては、Strutsやサンプルアプリの構築法といった表面的なHowTo本ばかりで、その全貌について参考になる本がほとんどないとい…うのが実情。 自分の中で、JavaEEはエンタープライズ用のJavaの仕様と片付けられ、EJBやJSFという言葉のみが一人歩きしていた。 本書はJavaEE6の仕様と関連する技術について網羅的に解説してくれており、大変参考になった。 現場でのJavaEE技術の採用状況には明るくないが、かつてのイメージではJavaEE自体はあまり意識せず、どちらかというとフレームワークに従って開発を進めるというイメージがある。 なぜならJavaの仕様は重厚で使い勝手が悪いから。 本書を読み、JavaEE6ではその教訓を糧に開発容易性が高められたという理解をした。 確かに開発容易性はあるように感じた。 ただし、極めて.NetFrameworkの提供するプラットフォームに似通ったものになりつつあるようにも感じた。 両者の守備範囲の比較をまとめてみるとおもしろいかもしれない。続きを読む
投稿日:2013.03.16
maruyamah01
2014-04-28 追記。 再読記録だとレビューに表示されないので、レビューの末尾に追記。 ーーー まさに、Beginningと呼ぶにふさわしいJavaEE6の入門書。これから、JavaEE6を使っ…て開発を始める人には、手元に置いてほしい一冊。 本書は、JavaEE6を使ったアプリケーション開発に必要な情報は、全部網羅されているといってもいいと思う。JPA(永続化)、EJB、JSF、JMS(Message Queue)、JAX-WS(SOAP)、JAX-RS(RESTful)は一通り解説もされており、実践的なコード(の断片)も記載れている。これだけ解説されていれば、業務アプリケーションで必要とされている要件は、すべて実現可能かと。気を付けてほしいのは、本書は業務アプリケーション作成の指南書ではないこと(テーブルはこんなんで、こういうCRUDのクラスを作りましょうとか、トランザクションはここに張りましょうとか、そういう類ではなく、あくまでもJavaEE6の解説)。 ちなみに、本書の対象は、これまでにSpring FrameworkやStruts、Seasarなどの、なにかしらのFrameworkを使ってアプリケーションを開発したことのある人向けかな。ほんとに初めてアプリケーション開発に触れる人には、ところどころイメージができない解説があって読むのがつらく感じるかも?まあ、巻末のハンズオンを、記載通りに動かしてみて、徐々に本書全体の内容を理解していく手もあるけど。 そろそろJavaEE7も出ることだし、この本を読んでJavaEE6による開発を学んで、JavaEE7に備えておくのもありかなーと思う。または、現場にJavaEE6を持ち込もうとしている人は、この本も一緒に持ち込むとメンバーがすんなり理解しやすくなるかもしれない。 ーーー 実際に業務でJava EE 6を使ってみた上での本書の感想です。 最近、顧客の要望でJSF 2.2+EJB 3.1+JPA 2.0+Glassfish 4.0を使った業務システムを組みました。 結果、この本の内容だけでは全然足りないです。特にJPAの部分。 単純な1テーブルを扱うだけなら、本書の内容でも十分ですが、複数テーブル、複合主キーや外部キー、テーブル定義でリレーションが貼られていないテーブルをエンティティクラスで結合を扱うとなると、ネットに流れている情報を頼るしかないです。 ただここに落とし穴があって、日本語の情報はまず望めないです。おそらくまだJava EE自体が日本で普及していない、日本語の情報があってもちょっと触ってみた程度の非常に単純なサンプルしかないといった状況です。 じゃあ英語の情報は十分なのかというと、これもまたそうでもない。日本語と同じく、実践的なサンプルがほとんどない。ただ、Stackoverflowには、同じような箇所で躓いた外国の技術者が多く見られます。日本語情報よりはマシかも? 以下、本書の評価からは外れますが、Java EE 6を使用する際に足りていない情報。 ・一貫した実践的サンプル → フロント周りで言えば入力画面、出力画面、画面遷移のサンプル → サーバー周りで言えばスコープやトランザクションのサンプル → なんていうかもう、すべてひっくるめたベストプラクティス欲しいヽ(`Д´)ノウワァァァン!! ・JPA周りのちょっとむずかしいことをしようとしたときのサンプル → 結合カラムが主キーじゃないときとか、名前が異なっているとか → 表現が難しいけど、ちょっとひねらないと一発で複数テーブルからデータがとれないようなケース ・ビジネスロジックのクラス構成パターン(って表現であってるかな?) → 要は、どういうレイヤー分けをするのがベストプラクティスなのか → JSF/Controller/Service(EJB)/Daoという分け方が推奨なのか → JSF/Controller/Service(EJB)という分け方が推奨なのか ・なんかその他いろいろ。とにかくこの本だけではシステムは組めない 個々で見るとJava EE 6って他のFrameworkのいいところを取り入れて、昔に比べたら便利そうに見えるんだけど、いざ組み合わせてみるとマジ使いづらい。情報なさすぎて結構ハマる・・・。 前回のレビューを読み返してみたけど、「本書は、JavaEE6を使ったアプリケーション開発に必要な情報は、全部網羅されているといってもいいと思う。」とか寝言言ってるね。 ウソ。網羅してない。つか、Java EE 6が地雷。 ハマる箇所がほんと多いから、導入を検討している人は、一回きっちりとしたプロトタイプを作ってから再検討してみてください。 ちなみに本書の評価を5->3にした。続きを読む
投稿日:2013.03.11
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