【感想】公事宿事件書留帳二十 鴉浄土

澤田ふじ子 / 幻冬舎時代小説文庫
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  • kimikokumiken

    kimikokumiken

    6話の短編が書かれている。

    題名の「鴉浄土」は、墓前にいつも現れる鴉を、妻お民の生まれ変わりと信じる骨董好きな九郎右衛門。
    温和な隠居で、物事を悪いようにしたくないと心がけ1ている。
    そう、亡くなった人いるとき、今まで、自分の回りにいなかったモノ、ここでは、鴉であるが、私の場合は、大きな蜂であった。
    花好きな私に、何かを伝えたいのか49日の間、朝だけに飛んできていたことがある。
    自分の思い込みだけかもしれないが、、、
    だから、一輪でも、家に咲いた花を、仏壇の花の中に入れて飾っておいた。そんなことを思い出しながら読んでしまった。

    「陣屋の椿」も、盗賊が、出てくる話なんだけど、そして、えん罪で、痛めつけられる 昔大店の子供だった国松で、どうなるのだろうと、思いつつ引き込まれた。
    どちらも、最後は、言い終わり方で、締めくくっている。

    「師走駕籠」「木端の神仏」も、大店の主が、登場するが、最後は、人の好い素敵な人物に描かれており、澤田ふじ子氏の、優しいストーリーにしていると思う。

    弘法大師の「生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死に死に死に死んで死の終わりに冥し(くらし)」と引用されている「世間の鎖」で、人は誠にわからない生き物で、状況によって良い方にも悪い方にも転び、犯罪に手を染めながら良いことをする場合もあるし、普段良いことをしている者が、ふと、悪事に引きずり込まれることもあると、、、、、
    自分を過信せずに、用心しながら毎日をいきていくようにと、、、、

    この本では、極悪人らしい人物が、出てこないで、なにか ほっこりするような話で、読み終えた。
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    投稿日:2016.08.27

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