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栗本薫 / 角川文庫 (7件のレビュー)
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yurisyo
ストーリーテラーとしてまさに天才的な 栗本薫さんの、六道ヶ辻シリーズ。 まあ、とにかく栗本さんの筆の勢いが凄いです。こちらも京極堂ほどではないにしろ結構な分量なんですが、どんどん読ませられてしま…います。 以下、少し内容を。 戦前、上海で謎の死を遂げた美青年(←ここがミソ笑)大導寺乙音、その婚約者であった妙蓮院笑子女史にその頃の話、彼の謎の死について話を聞きに行くというところから物語は始まって、ほぼ笑子女史の一人語りで構成されています。 現在80歳オーバーのこの笑子女史、 今で言う超絶なる字書き腐女子です。 彼女の一人語りなので、物語はほとんどが戦前のものということになるのですが、 …いやぁBL文化って連綿と続いているのかもなぁと微笑ましくなりました。知らんけど。 そして物語の終盤、 真実はわからないながらも、 客観的事実を積み上げてみれば実はこうではなかったのか?な仮説が語られます。 これがねぇ、 詳しく書くとネタバレなんですが、 それまでのBL世界をひっくり返す… しかし、なかなかにロマンティックで切ない真相(?)なんですよ( ⌯᷄௰⌯᷅ ) ささる人にはささる、 ハマる人にはハマる、 そんなオタク好きする作品です。続きを読む
投稿日:2024.03.21
めぐ
あるひとりの女性の視点で語られる、過ぎ去りし日の殺人事件。煌く思い出の中にあるドロドロとした人間関係、恋物語。読みはじめたら一思いです。
投稿日:2020.04.23
杏の庭
このレビューはネタバレを含みます
親戚で夫をモデルにして、ヤオイ小説書いて、それがばれるエピソードにある意味心が痛みました。 それから、読み終わった後に思ったのですが、後ろの紹介分(?)は読者のミスリードを誘っている気がしてなりません。
投稿日:2014.03.08
陽
六道ケ辻シリーズでは一番好きな話。 話の巧妙さにグイグイ引きこまれて、何度も読み返した。腐向け要素も突飛に感じることなく、むしろ悲恋に耽美な花を添えていていい。
投稿日:2010.12.20
琴師 命
六道ヶ辻第四弾。 大導寺一族の末裔・静音は幼馴染のたっての願いで、遠縁の老婆を訪問した。 彼の顔が話を聞くのに必要なのだという。 彼女の口から語られたのは遠い過去に秘めた想いの欠片だった!!… 大正浪漫溢れる恋物語、ここに!! 続きを読む
投稿日:2008.05.25
トト
話は好きなんだけど、端的に内容をまとめると「腐女子、空気嫁」ってことになってしまうという…。 少年二人がおばあさんの昔語りを聞く、っていう導入部分が素敵でした。
投稿日:2008.01.31
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