【感想】奇譚を売る店

芦辺拓 / 光文社文庫
(18件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • こまいぬ

    こまいぬ

    このレビューはネタバレを含みます

    結末は幻想的なものになるんやろうな、と思って読み進めると見事!さすがミステリー作家さん!!
    最後の章では、「あっ、そっち!?」となりました。

    物語の導入部分の古本屋に関しての記述が楽しい。
    探書の楽しみでもあり辛いとこあるあるよね。

    一番の好みは「這い寄る影」。

    満足しました。

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    投稿日:2024.04.06

  • tikuo

    tikuo

    町の小さな古本屋で見つけた1冊の本、パンフレットから雑誌、上下巻の本まで、名著とは程遠い物を手に入れ、開いたことから、その書物の中に取り込まれていく一人の作家の短編6篇。

    アナクロな雰囲気で、1960年くらいの話かと思いきや、突然ネットオークション等の話が始まる、現代の話である。ただ、全体的に江戸川乱歩の『少年探偵団』シリーズや、桑田次郎の『まぼろし探偵』を意識したような世界観に、取り返しのつかないような絶望的な幕切れに、現代のミステリやホラーにはない、退廃的な空気を感じる。

    6篇のそれぞれが独特の世界観であるが、やはり”ムラ”を感じてしまうのは致し方ないところ。昭和の漫画を解説する部分はややもたつく感じがあり、一方で『時の劇場』のスピード感は魅力的である。

    最後の章はどうなの?という話では有るものの、全体には最近あまり見ないタイプの作品で、満足度は高め。ただ、あとがきはともかく(その時点ですでにやりすぎ)、解説でも同じネタを引っ張るのはどうなんだろうねえ。
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    投稿日:2023.11.25

  • uohito

    uohito

    酒飲みが読む本という帯に惹かれたのだけど…ちょっと想像してた読後感じゃなかったかな…
    古本屋通いの気持ちは肯定するけど…

    投稿日:2023.07.14

  • あんみつ

    あんみつ

    このレビューはネタバレを含みます

    楽譜の方を先に読みましたが、あちらは世界各国回って華やかなのに比べて、こちらはちょっとマニアックというか…何か著者の好きなものいっぱい詰め込んだんだろうなあ、というかんじ。
    構成がとても好き。全編最初の文章が同じだったり、最後のまとめ方も好み。
    「人は本のみに人生をささげたりしない」という一文がなぜか気になって、しばらく凝視していた。でもそのすぐ後に、もう物理的に身体をささげていて、なるほど、と思うなど…

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    投稿日:2023.06.03

  • pukuchans

    pukuchans

    古書を買う人々を恐怖の世界に引き摺り込む、奇譚を売る古本屋。
    買ってしまった本にどんどん吸い込まれていくその様子が不気味でした。
    やはり「帝都脳病院入院案内」が一番面白かった。

    投稿日:2023.05.27

  • hayasick0103

    hayasick0103

    「また買ってしまった。」古書店で一冊の書物を手に取った古書マニアの''私''は、読んでいくうち、奇妙な世界に落ちていく。そして読み手の自分までも、''私''に引き摺り込まれていく感覚。そして最終章、ようやく現実に戻ったかと思われたが…。短編6話。楽しい読書体験だった。続きを読む

    投稿日:2022.05.22

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