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黒田基樹 / 小学館 (2件のレビュー)
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hiro1548
武田氏滅亡から小田原合戦までの真田氏の動きを史料で検証する。 昌幸は、北条、上杉、徳川間を裏切りを伴いつつ立ち回ったわけだけど、この時代の小領主は皆んな同じだった。真田家が生き残ったので(嫡男;信之の…おかげだ)、資料が散逸せず真田氏の活躍が注目されやすいのだろう。 タイトルでは戦略の全貌としてるけど、昌幸の行動につき、時代を読んでのものではなくその場しのぎの出たとこ勝負でしかないとする著者の意見に、とっても同意。続きを読む
投稿日:2016.10.01
のり
大河ドラマ「真田丸」の時代考証者が書き下ろす知恵者の戦国サバイバル。北は上杉、南は徳川、東は北条に囲まれた、戦国の草刈り場・信濃の国衆から、主君を次々と乗り換えて、ついに豊臣大名にまでのしあがった昌幸…の調略。(2015年刊) ・はじめに ・第一章 「国衆」から「大名」へ ・第二章 真田昌幸の沼田領経略 ・第三章 天正壬午の乱における真田昌幸 ・第四章 秀吉・家康の対立のなかの真田昌幸 ・第五章 秀吉への従属と「沼田領問題」の展開 ・第六章 「沼田領問題」の帰結と小田原合戦 ・終 章 豊臣大名となった真田氏 ・参考文献 ・おわりに ・巻末付録 真田氏発給文書 平山先生の真田が、信濃からみた真田とすれば、黒田先生のは、上野からみた真田という感じがする。黒田先生ならではの視点も盛り込まれおり読んで損はない。 二人の安房守p13では、沼田領支配を巡って争っていた北条氏邦を昌幸の真のライバルとして、対抗心から昌幸が同じ通称をあえて名乗ったとしている。 昌幸が結果として、羽柴秀吉に直属する「小名」の立場を確立したことは、決して順調な過程であったわけではなく、むしろかなり際どいものであったとし、八万四千石にのぼる領国の確保を果たしたのは、本質的には偶然の産物といわざるをえないp244との指摘は、歴史の見方として重要である。続きを読む
投稿日:2016.01.02
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