【感想】水中眼鏡(ゴーグル)の女

逢坂剛 / 集英社文庫
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
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5
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ブクログレビュー

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  • うえけん

    うえけん

    メンタルを病んだ患者をめぐるサスペンス。
    三つの短編小説。
    迫る恐怖の描き方が上手い。読んでてハラハラした。
    ただ、オチが強引。

    ・水中眼鏡の女
    火事が原因で心因性の視力障害に陥った未亡人が精神科の医者と恋仲になる話。
    ・ペンテジレアの叫び
    大学の教授に家政婦として雇われた女は心因性の口がきけない奥さんの世話をすることになる。ある日、奥さんから「あの男は夫ではない」とメモを受け取るが…。
    ・悪魔の耳
    五年前に逮捕した男が二人の刑事に復讐しようとする話。男は刑事たちの一番大事な存在を消そうとするが…。
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    投稿日:2023.10.06

  • そら

    そら

    『どんでん返しの書法なんて昔から変わってない』

    面白がれる人間が増えただけなんだと思う。

    夏目漱石を読んんだあとだったから、全てが新しく感じた。もちろん夏目漱石も明治の作品とは思えないほどみずみずしい作品ではあったけれど、やはり比べることはできないくらい、新しい。

    良いとか悪いとかそういう尺度で語る物語ではなく単純にエンタメとして面白かった。
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    投稿日:2016.10.08

  • uri0058

    uri0058

    逢坂剛の精神疾患を扱った短編を集めたもの。
    1本目「水中眼鏡の女」は所謂アレもの。共感できる人物が一人もおらず、何かと性欲に任せて行動する登場人物達がバブリーというか時代感。嫌いじゃないがただ手法を見せるための話。
    2本目が一番良かった「ペンテレジアの叫び」。ミステリらしい正当な騙しの手法が使われてる。が、一部は同じくアレもの。主人公の良妻らしい天然さで少し楽しめた。
    3本目「悪魔の耳」よく考えたらこれもアレ。前2作の整然さに比べかなり強引なオチ。
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    投稿日:2015.09.15

  • kei_m

    kei_m

    精神疾患をテーマにした中編三作。
    30年近く前の話なのに、全然色あせていない。

    黒い水中眼鏡をかけた女が精神科医の前にあらわれた。ある朝、突然目が開かなくなってしまったから始まる「水中眼鏡の女」は傑作。してやられたり。
    精神科医の強引ともいえる治療方法は、1987年当時は当然に行われていたのか、精神科医の人となりを表すためのものなのか。
    殺人を犯したものの、精神鑑定によって責任能力がないとして精神病院から退院した男による復習を描いた「悪魔の耳」にもすっかり騙された。
    他に「ペンテジレアの叫び」を収録。
    (図書館)
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    投稿日:2014.09.08

  • pooch

    pooch

    精神疾患をテーマにした中編サスペンス三作。「悪魔の耳」は出来過ぎな感があるが、どれもとても面白かった。表題作にどんでん返しがあると知って読んだが、それでもやはり騙された 笑。黒く塗られたゴーグルを着けた女…ビジュアル的な掴みも素晴らしい。続きを読む

    投稿日:2013.10.28

  • monkeypod

    monkeypod

    逢坂のはこれみたいな短編トリックが楽しい。

    時間列と登場人物の台詞全部疑わないといられない。主人公が良い人とは限らない。必ず「そうくるか!」と最後に思わせられる。

    投稿日:2012.02.08

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