【感想】東京すみっこごはん

成田名璃子 / 光文社文庫
(184件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
43
84
39
4
0

ブクログレビュー

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  • れな

    れな

    生きていく上で様々な悩みを抱える、年齢も職業もばらばらな人たちが集まるのは、商店街の一角にある「すみっこごはん」。ここはくじ引きで料理当番が決まる共同台所。
    立場の違う人たちが集まり、みんなで「いただきます」と手を合わせて、あたたかいご飯を食べる。個人の事情に無理に立ち入ったりはせず、他愛のない話をしてご飯を食べる。そして答えは見つからなくても明日を生きていこうと決意を新たにする。お互いに深く事情に関わることはなくとも、温かいごはんが悩み苦しむ心に満ちるところが魅力に満ちていた。
    そしてすみっこごはんにある「レシピノート」には秘密が隠されており、短編の物語が連なり秘密が明かされるときには涙が止まらなかった。誰かと一緒にご飯を作って、誰かと共にご飯を食べる。そんなひとときが悩める心に染み渡る。
    美味しいとは限らない、けれども温かな「すみっこごはん」の料理で心も体も癒やされる物語だった。
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    投稿日:2024.02.16

  • yappinkun

    yappinkun

    連作短編集。傑作である。
    共同台所 すみっこごはん。素人が作るので、まずい時もあります。見知らぬ人たちが集まり、当日集まったメンバーがくじ引きをして料理当番を決める。集まった人がかわりばんこに夕飯を作り、みんなで食べる場所
    悩みを抱える人たちが集まるあったかい場所。家庭とは違うホッとした場所、団欒がそこにはあった。そんなセーフティネットのような場所が、あったらなんて素敵なことなんだろう。
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    投稿日:2024.02.16

  • こたつ

    こたつ

    年齢も性別もはたまた国籍まで違う人達が集まってくじ引きで料理当番を決めるというシステムが面白いと思った。近くにこのような共同台所があったら毎日通いたい。渋柿こと柿本さんが最初は嫌味な人だと思っていたが実は人情味溢れる人ですみっこごはんの代表だったとは驚いた。続きを読む

    投稿日:2024.02.14

  • のん

    のん

    ☆4

    年齢も職業も異なる人々が集い、手作りの料理を共に食べる「共同台所(すみっこごはん)」が舞台の物語。

    読み始めてすぐに物語の世界に惹き込まれて…あっという間に読了しておりました。
    読み進めるのが辛くなるお話もありましたが、最後は心温まる素敵な作品でした❁⃘*.゚
    続編も引き続き読み進めていきたいと思います。
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    投稿日:2024.01.20

  • firststep

    firststep

    くじ引きで調理する人を決めてレシピ通りに作り、みんなで食べるというシステムが楽しいなとまず思いました。
    ここでなければ繋がらなかったであろう人々のエピソードも心温まるものがありました。

    投稿日:2024.01.14

  • トッチ

    トッチ

    すみっこごはんという、年齢も性別も違う色々な人が集まって、くじ引きでご飯を作る人を決めてご飯を作り、みんなで食べるという場所のことが書かれた本。

    本当に色々な人が集まり、その色々な人は心に何かしらの悩みを抱えていて。

    最後にすみっこごはんの謎も明らかになるのですが、まだ知りたい謎もあり。(続き、ありますよね)
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    投稿日:2023.12.30

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