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後藤リウ / 角川ホラー文庫 (1件のレビュー)
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やお
"一也は七名子の手をぐっと握ってから、先頭車両の方を窺う。 「あいつ、追っかけてくるかな?ちぇっ、あんな奴にこんなとこで殺されでもしたら、母ちゃんに殺されちまう」 彼は矛盾したことを言ったことに気づき…、自分でちょっと笑った。 「うち、父ちゃんが二年前に死んじゃってるからさ。俺が死んだら母ちゃんと妹だけになっちまう」 七名子はこわばった顔で、じっと少年を見つめていた。 「それは……駄目だよ、死んだら」 「うん、駄目だ」"[p.86] 3巻目。謎を残しつつ話は区切られ、続きも出てないため事実上の最終巻? 西宮夕のその後が語られていないように感じる。 最後の意味深な女性は誰?あれだけ詳細な描写をしておきながら魂の色に触れない七名子と、そのことに七名子自身がまだ気づけていないことを表しているだけ? 宇城がなんだかんだで七名子を大切に思っているその関係が好き。 眷属と言いつつ正式な契約をしていない理由は、伊織の語りの通りなのだろうけど、少し微笑んだことに理由があるのなら宇城が七名子を選んだことにはまだもう少し宇城自身の理由がありそう。 "男の手がのろのろと上がり、そっと七名子の頬に触れた。 その指の冷たさに、七名子はかすかに身じろぎする。 なにか尖ったカケラが、胸の奥に落ちてくる。 それがちくちくして、心地よい酩酊状態に水をさす。 いつも無感動な表情しか浮かべない顔。いまもその表情は動かない。 でもなぜだろう。七名子は男がゆっくりと微笑んだように感じる。 なぜだろう。胸が熱くなる。冷たくて熱くて、苦しくてしかたない。 なぜーーなぜーーなぜ?"[p.221]続きを読む
投稿日:2018.05.04
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