【感想】経済を読み解くための宗教史

宇山卓栄 / KADOKAWA
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
1
9
2
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • sasara

    sasara

    他教への利息を認め金貸しで儲けて差別を受けるユダヤ教。教えに縛られて発展できないイスラム教。商人からの支持によりお布施も経済悪化でほぼ信者皆無インド仏教。プロテスタントは金を貯め利益を追求することは神が望んでいるを信じ資本主義に。無宗教日本、赤い帝国チャイナは何を信じて成長を目指すのか。続きを読む

    投稿日:2022.06.13

  • きったん

    きったん

    宗教には精神的、経済には物質的、のイメージがあり、それぞれの観点から解説した本はほとんど無いと言うが、世界史を勉強した人ならむしろ切り離せない、同時に語られるものだと思う。そういう意味では多分似た本はいっぱいあると思う。ただし意識して宗教と経済の交わるポイントを見ていくと、歴史の転換期である事がわかり面白い。要点を摘みながらすぐに読み切れるので宗教と経済をかるく勉強した人の復習用にいいと思いました。良くも悪くも学校の先生の書いた教科書ベースの本。テストに出ます。続きを読む

    投稿日:2022.02.27

  • クルテク

    クルテク

    分かりやすく、面白かった。
    「教義や信仰の争いを原因とする宗教戦争は本質的に歴史には存在しない」とあるように、そういう視点で世界史の出来事を見ていくと、今までより理解しやすいと思った。

    投稿日:2021.04.18

  • ドラソル

    ドラソル

    予備校講師の宇山卓栄により宗教史。

    宗教の信条が問題で戦争が起こったわけはなく、信仰者の経済面が常に問題で戦争が起こったというのは目から鱗だった。

    投稿日:2021.03.27

  • きいろいるーぺ

    きいろいるーぺ

    『要は宗教はカネなどの富の分配に関わる処世術のようなものです。』と本書に書いている通り、宗教理念よりも実際的な経済利害に着目し、様々な宗教についての歴史を振り返るのが特徴的な本です。

    例えば宗教改革や、シュマルカルデン戦争は、信仰の理念を元に推進されたというだけではなく、実際にはその裏に、ダンピング競争(安売り競争)といった諸侯と教会との間のドロドロ領土争奪戦があり、領土・財産を奪い利権を守ろうという不純な動機があったことを述べています。

    日本人は宗教に関心が持てないという人が多い印象です。(私自身そうなのですが…)本書はそんな人にも分かりやすいよう簡潔にまとめた図解も用いつつ、人間の心理と経済を結びつけて解説しており、宗教に対する理解を深める入門書としては最適だと思います。

    逆に宗教理念などに関しては、旧来的な通俗的な理解であると断定している節もあるのが少しだけ気になります。
    続きを読む

    投稿日:2020.02.20

  • cmano8

    cmano8

    - 塾の先生が書いた本だけあって、めちゃめちゃわかりやすい。ある程度伝わりやすさを重視して簡略化してる部分はあるだろうけど、初心者が楽しむには十分すぎる。
    - 片手に地図と国ごとの時系列史実を描きながらやると、より面白い。
    - 宗教観は経済や文化に影響してる、ということの理解度が上がった。イスラムのカースト制の束縛感、カトリックの保守厳格さ、とかなるほど、、
    続きを読む

    投稿日:2020.01.24

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。