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舟橋聖一 / 祥伝社文庫 (11件のレビュー)
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Johnny Asia Traveller
昭和36年の小説なので難解な漢字や堅い表現が多いが、目の前に情景が浮かぶような描写は見事で読み進めるうちにどんどん引き込まれる歴史小説の名作。彦根城が世界遺産に登録された暁には大河でリメイクして欲しい…。長野主膳と村山たかはどの俳優がハマり役かなぁ。続きを読む
投稿日:2024.01.30
masajichan
このレビューはネタバレを含みます
内容(「BOOK」データベースより) 三十五万石彦根藩主の子ではあるが、十四番目の末子だった井伊直弼は、わが身を埋木に擬し、住まいも「埋木舎」と称していた。「政治嫌い」を標榜しつつも、一代の才子長野主膳との親交を通して、曇りのない目で時代を見据えていた。しかし、絶世の美女たか女との出会い、それに思いがけず井伊家を継ぎ、幕府の要職に就くや、直弼の運命は急転していった…。 幕末は今一好きで無かったので避けていたが心改めて読了。 14番目は跡継ぎには遠い・・・政治とは無縁の生活だったんだろう。 それより、、たぶん実在する人だろうが、たか女は何じゃ?自由奔放で周囲に迷惑かけて・・・後世まで名を残してよい人なのか?と疑問符
投稿日:2023.04.25
1080magic
時代を見据え、開国やむなしと動いた直弼から見たら、幕末尊王攘夷の志士たちの偏狭なさま。江戸を守るという意識。桜田門で倒されなかったらと思う。
投稿日:2021.02.08
しずく
6月に彦根城を訪れるので、何かまつわる小説をと思い立ち選ぶ。NHK第一作大河ドラマにもなっているらしくとっつきやすい。 井伊直弼のイメージは安政の大獄などで最悪だったにのに、視点が違うとこんなにも変わ…るのだろうか! 登場する村山たかは架空の人物だろうと思っていた予想は見事に裏切られ実在していた。著者の舟橋聖一が取材する中で見つけ出した女性とか。諸田玲子が村山たかを主人公にして「奸婦にあらず」も上梓している。 今下巻を読んでいます続きを読む
投稿日:2018.05.17
yoginiinigoy
NHKの大河ドラマ第一作だったとは、知らずに読んでしまいました。 井伊直弼は悪役ではないんですね。安政の大獄も、開国も別の視点で見ることができます。 考えが合わないものは、法でさばかれずに、勝手に…成敗される幕末はおそろしいと思いますが。論理がわかると、やり方はともかく、色々な知見は与えられますね。続きを読む
投稿日:2016.05.05
らじヲ
NHK大河ドラマの第一作(昭和38年放送)の原作です。 幕末の大老、彦根藩の井伊直弼さんが主人公だよ。 作者さんは旧制水戸高等学校の出身。 水戸に縁のある人が ひこにゃんの おやびんのお話を書いたのか……。 激動の時代、何が正義で何が悪だったのか、それは立場によってかなり変わると思います。 明治政府は薩長土肥の政権だったから、井伊さんの評価は今までかなり低かったと思う。 もちろん水戸の人間は複雑な思いがありまくり。 水戸市と彦根市が敦賀市の仲立ちで親善都市になったのは、昭和43年になってからだからね。 このお話では、井伊直弼さんは建前よりも実を取る勇敢な人として描かれていたよ。 きれいごとだけで政治はできない! 批判するだけなら誰でもできる! 実際に行動に移せる案を練り、それを実行していくのが本当の政治家です。 一番怖いのはキレイごとだけを理論でまくしたてて、現実に対処できない無責任な政治家だと思いました。 ……でもお話じたいは、ヒロインの「たか女」さんがいかにも男性が描いた形式的な女性って感じで、いま一つだったなぁ…。続きを読む
投稿日:2012.12.02
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