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北原亞以子 / 講談社文庫 (3件のレビュー)
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総合評価:
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そよ子
このレビューはネタバレを含みます
深川澪通り木戸番小屋、最終巻。ずっと手元にはあったのに、もったいなくてなかなか読めなかった。 生きていれば誰にでも、一人ぼっちだと悲しくなる日や何もかもが嫌になる日もあるけれど、お捨さんと笑兵衛と言葉を交わしていると、明日ももう少し頑張ってみるかと思える。 お捨さんが誰かに似ていると思っていたのだけど、祖母だと気付いた。お捨さんみたいにふっくらもしていなかったし、色白だった記憶もないけど、その膝に突っ伏して泣きたくなるような、そんな大きな優しさが似ているのかもしれない。 もう新しい話は読めないけれど、解説にあったように二人に会いたくなったらまた読み返そうと思う。
投稿日:2022.01.05
黒い☆安息日
あぁ、もう読めない。深川澪通シリーズ第6作ついに読了…。 寄り添うだけ、ご飯やおやつを食べさせて温かい思いをさせてあげて、なんなら一晩泊めてあげるだけ。そんな笑兵衛、お捨夫婦の寄り添う姿の新作にはもう会えないのか…。 このシリーズを読み始めたのは、作者北原さんが亡くなってからだったので、こういう日が早々に来るのは分かっていたんだが、それでもたった6冊ってのは、実に残念である。 木戸番小屋の夫婦が、登場人物たちに寄り添ったような人間付き合いを、過干渉ではない優しさを、さりげなく他人様に示すことができる、そういう人物になれたら、第7巻を体感できるかなぁ。 相当難しい課題ではあるけれども…。
投稿日:2018.11.28
講談社文庫
江戸・深川澪通りの木戸番小屋に住まう夫婦、笑兵衛(しょうべえ)とお捨。二人のもとには、困難な人生に苦しみ、挫けそうな心を抱えた人々が、日々訪れる。傷ついた心にそっと寄り添い、ふんわりと包み込む。その温…かさに癒され、誰もが生きる力を取り戻していく。人生の機微をこまやかに描く、大人気シリーズの最終巻!続きを読む
投稿日:2015.10.15
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