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なかにし礼 / 講談社文庫 (3件のレビュー)
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gbh10103
がん治療は、医者任せにはしてはいけない。たたく、きる、あてるの常套手段だけに頼ることは、命を縮めるだけ。
投稿日:2016.08.26
講談社文庫
抗がん剤でがんをたたく、手術で除去する、放射能を当てて再発を防ぐという「治療の常識」を拒むことに決めたーー心臓病を抱えながら、ステージ3の食道がんと闘った体と心の気高い記録。インターネットで見つけた最…新先進医療=陽子線治療で、いかに、がんは消えたか。大反響を呼んだ話題作が待望の文庫化!続きを読む
投稿日:2015.02.23
akiyama924
なかにし礼を知ったのは『哀愁のシンフォニー』(キャンディーズ)の作詞家としてですので、もう40年くらい前でしょうか。 細川たかしの『北酒場』や北島三郎の『まつり』など、大好きな歌をたくさん作詞してくだ…さっています。 本書は、そんな なかにし礼が2012年に食道がんになり、陽子線治療で完治した話です。 なかにし礼は翻訳家&小説家でもあるので(完治したという結果を知っていても)とても面白いです。 本書のポイントは、 ・iPadで本人と奥様が情報収集に努めた ・標準医療ってなんだろう ・治ったよ です。 まず、「iPadで情報収集」ですが、本当に良い世の中になったものです。 私も、自分がかかった脳卒中(脳梗塞+脳出血)についての知識だけならネットで調べてキンドルで専門書を読んで、かなり詳しくなったんじゃないかなと思います。 本書でも、放射線の意味すら怪しかった筆者が陽子線治療にたどり着き、理解し、治療を受ける気になったのは良いことだと思います。 情報デバイド? 次に「標準医療」についてです。 どこの医療機関に行っても標準医療が進んでいるため、医師からほぼ同じ治療を勧められます。 本書で言う「『癌は(抗癌剤で)たたいて、(手術で)切って、(放射線を)当てる』という標準治療をどいつもこいつも言うだけで、患者の話を聞こうとしない」ってやつです。 標準治療が確立してきたので(同じ治療を奨めるはずなので)セカンドオピニオンを快く許す医者が増えたという話を聞いたことがあります。いいのか悪いのか。 最後に「治った」です。 これは、いろいろ批判のあるところでしょう。運が良かっただけという人もいますし、転移なく局所的で治療がしにくい体の奥の方にできた癌には(患部に到達するまでの組織に影響を与えず癌細胞をやっつける)陽子線治療が有効とか、保険がきかない一回300万円の治療ってどうよとか、晩酌の高アルコール(50度超)のウイスキーをキッパリ止めたから治ったんじゃない、、、などなど。 私は、症例が増えて有難いと思いました。 別に私や家族がガンにかかったわけでもないのですが、近藤本を読んでからいろんな人が何を言っているか気になっています。続きを読む
投稿日:2015.01.24
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